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オーディオはオカルトなのか?理屈に合わないが確かに起きていること

この記事を読むのに必要な時間は約 14 分です。

オーディオオカルト説とは

オーディオ。

いまから40〜50年ほど前でしょうか、日本が高度経済成長の恩恵を受けてどんどん豊かになっていったころ、オーディオブームというのがありました。

猫も杓子も、老若男女を問わずみんなオーディオをかじっていた時代があったんです。

たぶん若い人は何の話かも分からないかもしれませんね(笑)

いまオーディオというと、多少お金に余裕のある叔父さまたちの「贅沢な趣味」という感じでしょうか?

若い人たちは今さらCDなんかあまり買わないでしょうし、音楽は配信で聴くもの、というのが常識になりつつあります(すでにアメリカではCDはほとんど売れない状況になっていますから・・・)

そんなオーディオですが、金のかかる贅沢な趣味に加えて「オカルト」趣味ともいわれています。

え?なんでオーディオがオカルトなの?

と思うかもしれませんが、たしかに「オカルト」の側面があります。

今回はオーディオがオカルトだといわれる所以について見ていきますね。

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オーディオの飽くなき挑戦の歴史

そもそもオーディオってなに?

そう思う人も多いかと思いますので、簡単にオーディオの歴史について振り返ってみたいと思います。

本来、音楽はコンサートホールのような「特別な場所」で襟を正して聴くものでした。

一流の楽器を持ち、一流の演奏テクニックを持った演奏家と一流のコンダクターが、これまた一流の音響効果を備えたコンサートホールに結集して、名曲の数々を演奏する。

聴衆は高いチケット代を払ってこのすべてにおいて「一流」の音楽を全身で楽しむ。

これが100年ほど前の音楽の楽しみ方でした。

要は、音楽は「特別な場所で聴く特別なもの」だったんですね。

エジソンによるレコード産業の幕開け

時を前後して、いまから150年ほど前、世界的に有名な発明家であるエジソンが「フォノグラフ」を発明します。

これは円筒状の錫箔に針で音溝を記録したもので、レコードの原型といわれています。

この後、円筒状だったものが円盤状に形を変え、いまのレコードのようになっていきますが、当初は78回転/分と高速で回転しており再生時間も数分程度と短く、あまり普及しませんでした。

それから時を経て、1948年に33回転/分のLPレコードが米コロムビア社から発売されます。

これは直径30cmの円盤の片面に約30分の録音が可能であり、クラシックやオペラなどの長い時間の演奏にも向いていたため一気に普及していきます。

再生機の発展

録音技術も徐々に発展していきます。

もともとはモノラル録音だったものがステレオ録音が可能になり、それに合わせてスピーカーを左右に置いてステレオ録音を聴くことで、あたかも目の前に演奏家がいるがごとくの臨場感が得られるようになっていきます。

単に左右にスピーカーがあるだけでなく、生の音により近づけようとする努力により数多くのスピーカーメーカーがさまざまな種類のスピーカーを開発し発売していきます。

スピーカーの発展もさることながら、そのスピーカーをしっかりと鳴らすためにはそれ以外の機器も重要なことから、レコードプレーヤー、アンプなども進化していきます。

スピーカーが音の「出口」なら、レコードプレーヤーは音の「入り口」です。生の演奏家に変わるものがレコードです。

レコード製作段階で、音質のいいものが作れても、これを再生する機器が良くなければせっかくのいい音が台無しになってしまいます。

レコードに刻まれた音を忠実にしっかりと拾うことの出来るレコード針、レコード盤を安定した回転数でしっかりと回すレコードプレーヤー、レコード針からの信号をスピーカーへと渡す際に忠実に受け渡すアンプも、どんどん進化していきました。

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レコードの欠点を克服したCD

そうやってオーディオ業界は進化してきましたが、レコードには致命的な欠点がありました。

それは「扱いが難しい」という点です。

レコード盤は、盤面に溝を刻んであり、それをレコード針で引っ掻いて音を出す仕組みのため、表面にキズが付いてしまうと、そのキズも「音」になってしまいます。

また、細かい溝には埃が溜まりやすく、これを掃除しないと音質に影響してしまいますし、掃除しているときに手を滑らせてレコードを落としてしまい傷つけてしまうなんていうことが頻繁にありました。

さらに、股間状況が悪いと盤面にカビが繁殖し、これも音に影響してしまいました。

こうした欠点を克服するべく生まれてきたのがCDです。

時代はまさにアナログからデジタルへと遷移しているさなか、CDは生まれてきたのです。

CDはデジタル記録された音をアナログ変換するという仕組みのため、理論上ノイズが発生しません。

始めてCDを聴いたとき、全くの無音状態からいきなり音楽が鳴るのに感動したお父さんたちもたくさんいました(LPレコードは音楽が記録されていない部分でも針が盤面を摩擦している音が多少なりとも聞こえていたため、無音状態は存在しませんでした)

こうして音楽産業はアナログからデジタルへと大きく舵を取っていったのでした。

そしてネットの発展に伴い、誰もが気軽にデジタル配信された音楽を聴くことが出来るのが今の時代というわけですね。

いままで聞こえなかった音を聴きたいという欲望

このようにオーディオが進化発展してくる過程で、ひとつの分岐点と思われる現象がおこります。

それが「ミニコンポ」の台頭です。

正確にいつから、という定義は難しいところですが、1990年代にはオーディオ各社からさまざまなミニコンポが発売され、CDの手軽さと相まって一気に国内で普及していきます。

CDはデジタルですから、アナログ時代と比べて機器による音質の格差は小さいものとなります。これは言い換えると、ものすごい高級なオーディオ機器でなくてもそこそこの「いい音」が聞けてしまうということを意味します。

時代はどんどん軽薄短小化していき、小さくて安いシステムでもそこそこの音が聞けるなら、それでいいじゃん!という風潮が大多数になっていきました。

さらに21世紀に入り、アップルがiPodを発売します。

これにより、音楽はアルバムごとにCDを入れ替えて聴くものから「まとめてストレージして好きな曲を瞬時に呼び出して聴くもの」へと一大変化を果たします。

しかもデジタルですから、原理上はCDとまったく変わらない音質で聴くことが出来る。

iPodは爆発的に世界中に普及していきます。

これにより、オーディオはますます「売れない」状況になっていきました。

万人向けではなく「限られた」人向けにシフト

世の中の多くの人は、デジタルオーディオの台頭に合わせるように、ポータブルオーディオへと移っていきました。

もう家で難しい顔をして音楽を聴く時代は終わった・・・

かに見えましたが、あに図らんや!

オーディオ業界は見事に活路を見いだします。

それが「高級路線へのシフトチェンジ」です。

世の中、いつでもどこでも手軽で安く簡単に音楽を聴くことがメインとなっていますが、わずかではあっても「よりよい音を聴きたい」と切に望む人たちがいる。

そういう「限られた」人のみを対象に製品を作る。

いい音を聞くためなら出費はいとわない、という裕福な叔父さまたちに、この訴求は大いに響きました。

ポータブルオーディやミニコンポなら、せいぜい数万円もあればいい音が聞けるのに、他よりも「ちょっといい音」のために数十万円、いや数百万円だって払っちゃう叔父さまって、結構いたんですね(笑)

こうしてオーディオ業界は軽薄短小なミニコンポ、ポータブルオーディオと高級オーディオの二極分化をしていきます。

この段階で、すでに「オカルト」かも・・・

え、アンプやCDプレーヤー、スピーカーに数十万円、数百万円?
なんでそんなにお金出しちゃうわけ???

と、普通の人は思います。

でも、オーディオマニアの答えは

いい音を聞くには「必要な出費」だから

と、すました顔をしていいます。

もうこの段階で、普通の人からすればオカルト現象に思えちゃいますよね(笑)

ですが、CDプレーヤーやアンプ、スピーカーを換えることで、たしかに音は変わるんです。

そういう意味では、理解は難しくともオカルトとはいえません。

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スピーカーケーブルに数十万円?

ところが叔父さまたち、こんなところで立ち止まったりしません(笑)

ケーブル類にも「いい音」を追求します。

ケーブルの素材がどうとか、ケーブル被覆の絶縁素材がこうとか、電導効率が105%とか、導線の純度がこれこれしかじか・・・だから1m20万円のスピーカーケーブルでも決して高くない、ん、確かに音が良くなったゾ!

程度の違いはあれ、スピーカーケーブルはアンプから出てくるアナログ信号をスピーカーまで伝送するものですから、素材の違いなどで音質に影響は出ます。

出ますが、1m100円のケーブルと1m20万円のケーブルを比べて音が2000倍良くなるかといえば、そんなことはあり得ません。

ケーブルを換えても、ギターの音はギターの音であり、これがピアノの音に変化するようなことは(当たり前ですが)ありません。

変化はほんの僅かです。

ちょっと聴き「あれ、なんか音が良くなった?」
じっくり聞いて「低音が豊かに鳴るようになって高域が伸びたね」

程度です。

これにどこまでお金をかけるか、です。

それでも、スピーカーケーブルはまだいいです。
たとえ僅かでも違いが「実感」出来ますから。

問題はここからです。

電源ケーブルに数十万円・・・って(笑)

これについては、理論的には電源ケーブルを換えても音質は変わらない、というのが一般的です。

なぜなら、コンセントからアンプやプレーヤーに送られた電気は、搭載されているトランスや平滑コンデンサ回路によって「整えられ」ます。

このため、電源ケーブルによる供給電気の質は音質には影響しない、という理屈です。

過激なことを言う人だと「電源ケーブルを換えることで音が変わるような機器はそもそも欠陥品」とまで言い切ります。

それなのに、なぜか叔父さまたちは高いお金を払って電源ケーブルを買う。

これが、オカルトといわれる所以(ゆえん)です。

オカルトはさらにすごいことになっていきます。

オーディオラックに数十万円!買うのかそれ?

オーディオラックとは、アンプとかCDプレーヤーを納めるラックのことです。

いまオーディオ業界では、このラックを換えると「音がよくなる」とかで、オーディオ専門誌には数十万円するラックが紹介されたりしています。

アンプやCDプレーヤーに外部から伝わる「ムダな」振動をラックが吸収することで、音質をさらに良くするのだそうです。

はぁ?なに言ってんの?

と思うことでしょう。

これに関しても、理屈では分からなくもないですが、果たしてどれほど音が良くなるのか、は甚だ疑問ではあります。

これも、普通の人からすれば「オカルト」的と言わざるを得ません。

それでも叔父さまたちはへっちゃらなんです!

まわりからオカルト呼ばわりされて、少しは叔父さまたちは凹んでしまうのか?

いえいえ、叔父さまたちはそんなことで凹んだりしません。

どこ吹く風で、せっせと高級オーディオの世界をまっしぐらです(笑)

なんで?

・・・って思うでしょう?

だって、音が良くなるから。

叔父さまたちはそう答えます。

周りからどう言われようと、叔父さまの耳には「音が良くなって」いるんです。

それはそれでいいと思いませんか?

数十万円のスピーカーケーブルを買って、数万円もする電源ケーブルを買って、十万円以上もするオーディオラックを買って、そしていつも聞いているCDをセットして聴いてみる・・・うーん、音が良くなった・・・ように思う。

自分のフトコロ以外、誰も傷つけていませんよね?

この、叔父さまたちの「感覚」は幻でもなんでもありません。

誰がなんと言おうと、叔父さまたちにとっては「違う」んです。

だったらそれで良いじゃないですか。

この「人間の感覚」そのものが、もっともオカルトなんですけどね(笑)

まとめ

理屈では「ある筈のない」ことが、たしかに「ある」のがオーディオの世界なんです。

だからオーディオはオカルトだって言われます。

でも、それで誰かに迷惑をかけているわけではないんだし、そっとしておいてあげましょうよ。

そう、そっとしておいてください!

 

ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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