夕べ見た夢に、1年前に他界した祖母が出てきた・・・
夢に亡くなった人が出てくるって、誰しも経験があるんじゃないでしょうか?
出てきたのが家族とか親戚、友人などあなたに近い人だと心穏やかではいられませんよね。
なんで突然・・・
実は亡くなった人の夢を見るのには意味があるんです。
しかし夢占いみたいに「虎に追いかけられる夢を見たときは今置かれている状況が悪化する暗示です」とか一意的な意味があるわけではありません。
なんかこれってすごく嘘くさくないですか?笑
今回はスピリチュアルな視点で「夢に故人が出てくる意味」を解説したいと思います。
なぜ亡くなった人が夢に出てくるのか?
そもそもなぜ夢を見るのでしょうか?
実は現段階でははっきりしたことが分かっていません。
夢に関する研究はまだ80年程度の歴史しかなく、科学的には分からないことだらけです。
現段階では、寝ている間に脳内の記憶を整理する過程でいくつかの記憶が不規則に結合され映像化されたものが夢だと言われています。
これまでの体験の記憶が不規則に繋がっているため、意味のない、あるいはとんでもない内容の夢を見ることがあると(科学では)言われています。
科学では合理的に説明の出来ないことは「事実」とは認められないため、あくまで「と言われている」という言い方をします。
しかしスピリチュアルな視点では、これとは全く違う解釈をします。
ここからはスピリチュアルな視点で説明していきますね。
私たちの意識は肉体とは「別物」として独立しています。
私たちが生きている間は肉体と意識は一体化しており、このふたつが別物であるということを感じる機会はほとんどありません。
ほとんど、と言ったのはごく希にこの二つが分離することがあるからです。
それが幽体離脱(体外離脱)や臨死体験などで、意識が肉体から離れたところを知覚することがあります。
そして全てではないですが、夢の一部もこうした「意識が肉体から離れる」ことで知覚するものが混ざるようです。
当然意識は肉体から離れ「別の世界」を体験するわけですから、突拍子もない内容になることもあるわけですね。
で、問題は亡くなった人が夢に出てくるのは、多くの場合この「意識が肉体から離れて」体験した場合が多いと言うことです。
意識が「別の世界」を体験すると説明しましたが、この「別の世界」とはどこでしょうか?
意識は「形がない」ため、物質の存在しない世界、すなわち「非物質世界」を体験しているんです。
そしてこの非物質世界には「死後世界」も含まれるということなんですね。
寝ているときに意識が肉体を離れ、死後世界を体験している・・・死後世界ですからそこには他界した人の意識がいる。
つまり亡くなった人の夢というのは、あなたの意識が死後世界に行き亡くなった人の意識と邂逅している、といえます。
ということは科学の説明のように、単なる過去の記憶の断片をつなぎ合わせているものとは全く異なるということになります。
夢に故人が出てくるのは意味のないことではないんです。
さて、ではなぜ亡くなった人が夢に出てくるのでしょうか?
これには以下の二つの理由があります。
夢に出てくる理由が故人にある場合
まずは亡くなった人の方に「夢に出てくる」理由がある場合です。
これはあなたに何かを知って欲しい、分かって欲しい、訴えたい、伝えたい等の理由が考えられます。
しかしこのケースはほとんどないと言っても良いでしょう。
なぜなら人は死ぬと、すなわち肉体の機能を失うと(肉体が機能停止しても意識は別物ですから消えて亡くなることはありません)この世への関心が急速に薄れていきます。
ですから生前にさまざまなしがらみや遺恨を残して死んだとしても、よほどのことがない限りそうしたことに囚われてしまうことは少ないようです。
まあ、全くないわけではありませんが・・・
夢に出てくる理由があなた側にある場合
亡くなった人が夢に出てくる理由の大半はあなたの側にあります。
例えば喧嘩して仲直りしないうちに相手が他界してしまったとか、その人と約束したことが果たせていないままに他界したとか、相手に嘘をついていて真実を伝えないまま相手が亡くなったとか・・・
そういう意味ではあなたとの人間関係の濃い人が夢に出てくるケースが圧倒的に多いです。
父とか母とか祖父、祖母、、義父、義母、夫、妻・・・要はそういう人ですね。
ご近所のお爺さんとか、そういう関係の人が夢に出てくることってほとんどありません。
あなたの側にある種の心残りとか、負い目とか、後悔のようなものがあって、その人のことが多少なりとも気になっている場合、こうした夢を見ることがあります。
これは先ほど説明したとおり、寝ているときにあなたの意識が死後世界へと行き、故人の意識と邂逅するためですね。
亡くなった人の夢を見る人と見ない人の違い
ただしそうした心残りを持っている人の全てが、亡くなった人の夢を見るかと言えば必ずしもそうではありません。
中にはすごく気になっていて、出来ることならもう一度会いたい、と強く思っている人でも全然夢に出てこない、なんてこともあります。
このように亡くなった人の夢を見る人と見ない人の違いって何なんでしょう?
これにははっきりした理由は分かっていませんが、いくつかの可能性が考えられます。
ひとつは亡くなった人の側があなたと「会わない方が良い」と判断した場合です。
夢の中とはいえ、あなたと会うことであなたに良くない影響があるような場合には、たとえあなたが寝ているときに意識を死後世界に飛ばしても会うことは叶わないでしょう。
もうひとつは、心残りがあるにせよ「あの人はちゃんと成仏した」と考えている場合です。
いろいろと心残りはあるけれど、相手は死んでしまったわけだしいくら思い悩んだところでどうにもならない・・・あの世で幸せに暮らしてるだろうから良いか。
みたいな。笑
あなたの側で割り切れていれば、わざわざ死後世界に意識を飛ばしてまで会う必要もない。
こうした場合には亡くなった人が夢に出てくることはありません。
これ以外にもさまざまな理由が考えられますが、要はあなたの側の問題だということですね。
故人が夢に出てくる代表的な6つのパターン
さて、亡くなった人の夢といってもさまざまなパターンがあります。
よく夢占いなんかでは、そうしたパターンそれぞれに意味づけをしていますが決して信じないようにしましょう。
なぜなら、夢に故人が出てくる理由は人それぞれだからです。
同じような出方をしても、人によってその意味することは全く違います。
それを型にはめて占うというのはどう考えてもおかしいです。
以下に亡くなった人が夢に出てくる代表的なパターンを6つ紹介しますが、画一的な意味づけはしません、なぜなら私は占い師ではありませんから。
無言で一切しゃべらない
夢の中であなたが話しかけても何もしゃべらない、という場合。
まず考えるべきは「なぜしゃべらないのか」です。
相手が何も喋らないのには必ず意味があります。
そしてその意味を知っているのはあなただけです。
喋らないなら、その人の表情を観察してみましょう。
なにか感じるものはありませんか?
見えているものだけが全てではありません。
なにか感じませんか?
ほんわかとした暖かさとか、背筋を這い上がるような怖気とか、不安になるとか・・・
そうしたことから、亡くなった人があなたに何を伝えようとしているのかを知ることが出来ます。
言葉以外のなにかを伝えようとしている・・・そう考えてみましょう。
ただ無表情でこちらを見ている
喋らないのとよく似ていますが、感情を全く顔に表さないであなたの方をただ見ているというケースもあります。
これもしゃべらないケースと同じく、無表情なのには意味があるはずです。
その意味を読み取るために観察しましょう。
亡くなった人だけでなく、周りの状況がどうなっているかもさまざまなヒントを与えてくれます。
無表情であなたを見ている相手がいる場所が吹雪の冬山なのかよく晴れた南国のビーチなのかでも意味合いは全く違ってきますよね?
既成概念に囚われず、あらゆる物事を観察するようにしましょう。
笑顔でこちらを見ている
亡くなった人があなたの方を見てニコニコ笑っているケースもあります。
これもその人とあなたとの関係性で意味合いは全く違ってしまいます。
あなたと過ごした人生はとても楽しかったよ、という意味かもしれません。
あなたが生前にひどい仕打ちをしていれば、そんなこと気にしてないから大丈夫という意味かもしれません。
あるいはあなたのこれからの人生を応援しているよ、という意味かもしれません。
これらのどれが本当の意味かは、あなた以外の誰も知りません。
なぜか後ろ姿だけが見える
夢に出てきた相手が誰なのか分かるのですが、なぜかその人の後ろ姿しか見えません。
なぜあなたの方を向いてくれないのでしょう?
こうした状況に遭遇すると、不思議とその意味に心当たりがあるものです。
ふと思い出すとか、あることに気づくとか・・・
後ろ姿しか見えないとなんとなく良くない感じがしてしまいますが、必ずしもそうとは言えません。
後ろ姿の意味を考えましょう。
あなたを見て泣く
亡くなった人が出てきてあなたを見るなり泣き出すことがあります。
これについても他のケースと同様、その意味を考えましょう。
そして泣いている故人を観察してみましょう。
泣くと言っても必ずしも悲しくて泣いているとは限りません。
嬉し泣きもあるでしょうし恐怖で涙が流れ出ることもあるでしょう。
故人と会話できる
これまでのパターンとは違い、故人と会話が出来る場合があります。
これはある意味とてもラッキーです。
だって会話が出来ると言うことは聞きたい情報が手に入る可能性が高くなるからです。
私の実体験をひとつ紹介しますね。
父が他界してしばらくしたときに、夢に父が出てきたことがありました。
父は生前にも増してニコニコしています。
私は「どうしたの、なんでそんなにニコニコしてんの?」と父に聞きました。
すると父は「ん?こっち(あの世)はすごく良いところだからさ」と言いました。
それを聞いて私は心の底から安堵しました。
このときの父のメッセージは「俺はこの世に何の未練もないから心配すんな」と言うことだったんだろうと思っています。
父が夢に出てきたことはこのとき以外にも何回かあるのですが、とても興味深い体験を以下の記事で紹介していますので、よろしかったら読んでみてくださいね。
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結局のところ
亡くなった人の夢について説明してきました。
スピリチュアルな視点に立てば、夢に故人が出てくるのは意味があるはずです。
そしてその意味はあなた以外の誰にも分からないものです。
逆を言えば、あなたにはその意味が分かるはずなんです。そのためのヒントはその夢の中にちゃんとあるんですから。
それを決して他人に頼らないでくださいね。
夢占いとかスピリチュアルカウンセラーとかいう連中を信じてはいけません。
そんな連中を頼らなくても、あなた自身が答えを知っているんですから。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。