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黒い蝶と亡くなった人の関係とは?スピリチュアルな視点で考える黒い蝶が舞う意味について解説

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黒い蝶と亡くなった人の関係とは?

世の中には「あの世からのメッセンジャー」と言われているものがいくつもあります。

黒猫が横切るのは不吉なことの前兆とか、朝、部屋の中で小さな蜘蛛を見つけたらラッキーとか、カラスは神の使いだとか・・・

そして黒い蝶も、目に見えない世界からのメッセージを伝える存在と言われています。

でもそれって、本当?

というわけで今回は、黒い蝶について巷で言われていることを紹介しつつ、本当はどのような意味を持つ存在なのかをスピリチュアルな視点から解説していきます。

 

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スピリチュアルに考えて黒い蝶にはどんな意味がある?

結論から言えば、黒い蝶が他の生き物と比べて特別に不思議な力がある訳ではありません。

しかし黒い蝶にまつわる逸話は世界中で何千年も前から語り継がれているのも事実。

私はスピリチュアルの専門家ですから、他の専門家と同じように黒い蝶には不思議な「何か」がある、なんて言いたいところですが・・・

専門家であるが故、そういう根も葉もないことを言うわけにはいきません。

スピリチュアルだからって何でもあり、というわけではありませんからね。

黒い蝶に関しての専門家としての見解は後半に詳しく述べたいと思いますが、まずは黒い蝶に関する巷の認識を紹介していきたいと思います。

 

黒い蝶が吉運の象徴と考えられる5つの意味

黒い蝶について、必要以上に神秘的なものとして説明している人が多いです。

特にネットに氾濫している情報の多くは「○○と言われています」のような説明に終始しているものがほとんどですが、これには理由があります。

その理由とは、情報発信者が「他の人の情報をリライトしている」からですね。

その証拠に、どのサイトを見ても基本的には書いてあることは同じです。

書いている順番や細かい表現は違うにしても、読んだ結果として得られる情報はほぼ同じなんですね。

ですからネットで黒い蝶についての情報を検索して、出てきたサイトをいくつ読んでも、得られる情報は限られています。

はっきり言えば、検索結果に出てきた中からどれかひとつを読めば得られる情報のほとんどが得られてしまう。

ネットに溢れる黒い蝶に関する情報の「オリジナル」は存在すると思いますが、みんなが互いに記事の内容をリライトしまくっていることで、もうどれがオリジナルかも分かりません。

私もかなりの数の記事に目を通しましたが、それらに含まれる情報はどれも同じでした。

そしてそれらの記事に共通しているのは、書かれている内容に「納得できる根拠」がないという点。

別に科学者じゃないんですから、合理的で再現性のある確証を示せ、とまでは言いませんが、少なくとも書いている内容を読者が納得できるだけの情報は含めるべきと考えます。

私が読んだ限りでは、納得できる内容の記事は皆無でした。

なかには「自分はスピリチュアルの専門家だ」とか「スピリチュアルを研究している」なんて書いていますが、専門家なり研究しているなりというのなら、ただ無防備に他人の言うことを鵜呑みにして記事にするような真似はすべきではありません。

彼らが記事に書いている内容を簡単にまとめると、概ね以下のようなものです。

 

 

黒い蝶は亡くなった人の魂を運ぶ

誰が言い出したのか定かではありませんが、黒い蝶は亡くなった人(亡くなろうとしている人)の魂を運ぶのだそうです。

蝶が運ぶと言うより、亡くなった人が自分の死を知らせるために黒い蝶を使う、と。

実際に黒い蝶が舞うのを見て知人の死を知ったという話はけっこうあって、それがこの説の信憑性を高めています。

こうしたことから黒い蝶は神の使いとも言われているようです。

しかし黒い蝶イコール神の使いという説の根拠を説明しているサイトはどこにもなく、ただただ「黒い蝶は神の使い」と書いているだけです。

これでは「黄色い新幹線(ドクターイエロー)を見かけるといいことがある」と言っているのと同じことで、運行本数が極端に少ないから見かける機会が少ない、だから見かけたらラッキー、いいことがあるとこじつけているのと何ら変わりありません。

 

黒い蝶は幸運を運んでくる

黒い蝶は「変化」を意味するため、あなたの人生を左右する大きな変化の訪れを意味していると言われています。

就職・転職、転居、結婚など、これまでとはまったく違う生活を予感させる出来事の前に黒い蝶を見かけるのだ、と。

基本的にこの変化は幸運であることが多く、そういう意味では黒い蝶を見かけるのは吉運といえるそうです。

黒い蝶が変化の象徴であることの根拠もなければ、それが幸運を運んでくるという説明にも「え、なんで?」と思ってしまいます。

それが嘘っぱちとは言いませんが、せめて納得できる説明をしてほしいものです。

 

黒い蝶は恋愛運を運んでくる

黒い蝶は「縁を運んでくる」と言われていて、恋人のいない人が黒い蝶を見かけると恋愛運が上昇している証拠のため、恋人が出来るかも、と。

だからそういうときは家にこもっていないで、どんどん外に出て出会いのチャンスを増やすと良いんだそうです。

で、恋人になる人と出会い、付き合い始めたとして、それが黒い蝶が恋愛運をもたらしたとどうやって証明するのでしょう?

ただ単に外に出る機会が増えて、たまたま出会っただけかもしれませんよね。

それで出会えた場合はまだ良いとして、結局出会えなかった場合どう説明するのでしょうか?

もっと積極的に他人とコミュニケーションをとれば、ちゃんと恋人が出来るって?

それ、黒い蝶と関係なくね?

本人の努力でしょ。

さあ、黒い蝶が恋愛運を運んでくると説明している人よ、どう反論する?

 

神社で黒い蝶を見るのは運気上昇の兆し

神社に行ったときに黒い蝶を見かけた場合、あなたは神さまに味方されているとのメッセージなんだそうです。

だからこれからは、どんどん運気が良くなるでしょう・・・って、

ということは、神社で黒い蝶を見かけない人は神に味方されていないと?

まあ神社で願をかけたから運が良くなるとかいうのも信用できる話ではありませんが、それにマウントするように黒い蝶は神さまが味方している証拠などと説明するのは、あまりにいい加減だと思うのですが。

 

黒い蝶の夢を見たら

現実の世界で見かけることすらほとんどない黒い蝶が夢に出てくるのは、他の夢以上に特別な意味があると言われています。

黒い蝶が夢に出てきてビックリ驚いてしまう場合、それはあなたが次元上昇し始めるサインなんだそうです。

神秘的な扉が開いたというメッセージであり、次元上昇により霊的な出来事を体験する機会が増えていくというポジティブな意味がある、と。

私たち人類が少しずつ次元上昇し始めているというのは事実ではありますが、それを黒い蝶の夢が知らせるというのはテキトーな話でしょう。

次元上昇というのは、人類全体としてゆっくりと変化しているものであり、普通に生きている中ではそれを実感する機会はほとんどないものです。

黒い蝶が次元上昇を知らせに来るなんて、そういう類いのものではないんですが。

恐らくこういうことを言う人は、次元上昇についてよく知らないで言っているのでしょう。

次元上昇に関しては、以下の記事に詳しく説明していますので併せてお読みください。

▼関連記事▼
アセンションは今、どうなってる?体験した人はいるのか?

 

黒い蝶が凶運を運ぶと考える4つの意味

ここまでは比較的良い意味として説明されているものでしたが、ここからはどちらかというと良くない意味として説明しているものを紹介していきます。

これまでのもの同様、これから紹介するものも根拠はまったく説明されていません。

 

 

黒い蝶を観るのは死の前兆

黒い蝶は、特に海外では不吉の前兆と言われているようです。

先ほど黒い蝶は神さまの使いだと説明している、と紹介しましたが、神さまの使いと近い解釈としてあの世からの使い、死者の使者とも言われているようです。

このため黒い蝶を見かけたときは、あなた自身の死期が近いことを知らせている、と。

なんで?色が黒いから?

ただ不吉だとか言われても、納得できませんよね。

 

黒い蝶が体に止まると体調を崩す

自分の身体に黒い蝶が止まった場合、体調を崩す前兆・・・

そう説明しつつ「でもこれは迷信に近いので必ず体調を崩すわけではない」と。

どっちなんじゃ!

ね、いい加減なもんでしょう?

はっきり言いますが、蝶という生き物はとても警戒心が強く、そう簡単に人間の身体に止まるなんてことはないんですよ。

にもかかわらず身体に止まったとなると、これは不吉!

ということかもしれませんが、これとて何の根拠も説明もないため定かではありません。

 

黒い蝶は知人の死を知らせる

黒い蝶が舞うときは、誰かが死んだとき。

こんなことを言う人もいます。

しかしこれも色が黒い、黒は死を連想する、不吉、誰か死んだのかも・・・

程度の単純な連想の結果でしょう。

黒い蝶があなたの周りを舞っていても、決して知人の死を知らせるものではありませんから安心してくださいね。

 

黒い蝶はトラブルを事前に知らせに来る

黒い蝶を見かけるのが吉運として説明するときは「黒い蝶は変化の象徴」だから、何か良い変化が起きるというメッセージと言っていましたが、変化というのは良い変化だけではありません。

悪い意味として「黒い蝶はトラブルを運んでくる」と。

だから黒い蝶を見かけたら身の回りに気をつけろ、と言っています。

霊によって、黒い蝶がトラブルを運んでくる根拠に関しては何も説明されていません。

はあ・・・なんだかな・・・と。

 

生と死を結びつけるのは蝶だけとは限らない

ここまで、巷で言われている黒い蝶の意味について紹介してきました。

ここまでの説明のどれひとつとして、なぜそう言われているのか、その根拠が書かれていません。

誰が言ったのか、どうしてそう言われるようになったのか、その信憑性はどのようにして確認すれば良いのか。

こうしたことは、普通は当たり前のように説明されているものなんですが、ことスピリチュアルの情報にはスッポリと抜け落ちている。

そしてそういう状況にもかかわらず、読者は何も疑わずにこうした情報を鵜呑みにしてしまうって、ちょっとおかしくないですか?

ということで、スピリチュアルの専門家としてこうした情報に関してしっかりと説明していきたいと思います。

 

 

黒い蝶には何の意味もない

まず、黒い蝶には別段何の意味もないということを最初に断言しておきます。

黒い蝶に限らず、さまざまな生き物がこうした意味づけに利用されてきています。

黒い蝶は○○、カラスが3回鳴いたら○○、トランプでハートのエースが最初に出たら○○、今日最初に会う人が赤い服を着ていたら○○・・・

この手の話は挙げはじめたら枚挙にいとまがありません。

で、これらのどれひとつとして「○○だからこの話は正しいんだ」と説明されているものがありません。

例えば今回の黒い蝶にしても、変化の象徴と言いながら、なぜ変化の象徴なのかは説明されていないわけです。

どうしてそんな話を疑うこともせず鵜呑みにしてしまうのですか?

 

それらしいことだとしても軽々しく信じてはいけない

よくある話として、不幸が続く状況を霊媒師に視てもらったところ「あなたのその不幸の連鎖は先祖を蔑ろにしていることが原因」とか言われます。

そして「あなた、ちゃんと先祖供養をしていないでしょう」と言われる。

え、なんで分かったの?

とビックリしてしまい、それ以降霊媒師の言葉を両手放しでみんな信じ込んでしまう。

どうして信じてしまうんでしょうか。

だって先祖供養をしていなかったことを当てられたから・・・って?

良いですか、霊媒師はあなたに「ちゃんと先祖供養してないでしょう」と言いました。

仮にあなたが「いえいえ、1年に1回はちゃんと墓参りに行って綺麗に掃除してますけど」と反論すると「1年に1回しか供養していないのが問題なんですよ」と言い返されます。

お分かりでしょうか。

霊媒師はあなたのことなんて何も分かっちゃいないんですよ。

「ちゃんと先祖供養していない」という言葉は人によって解釈が違うでしょう?

1年に1回ちゃんと供養していて、それで十分だと思っているあなたに「それじゃ全然足りない、だからあなたに不幸が立て続けに起きる」と言われれば、ああそうなのか、と思ってしまいますよね。

試しに霊媒師にもっといろいろと訊いてみると良いです。

その霊媒師、きっとボロを出しますから。

あなたはその人のとをどの程度信用しているのですか?

霊媒師と言っても、自称霊媒師で実はただの人なんて珍しくもなんともありません。

黒い蝶に関してネットで調べて、その情報を公開している人をあなたはどの程度知っていますか?

きっと何も知らない人でしょう。

なぜそんな人の言っていることを疑いもせず真に受けてしまうのでしょう?

知らない人の言うことは、まずは疑ってかかるのが常識です。

その上で納得できる説明かどうか、あなた自身がしっかりと吟味する。

その上で、信じて良いか悪いかを判断すべきです。

 

で、黒い蝶と亡くなった人の関係は?

黒い蝶と亡くなった人との関係なんて、なにひとつありません。

たまたま知人が亡くなったときに黒い蝶を見かけたために、なんとなく不吉な感じがしてしまいネットで調べてみたら、いろいろと黒い蝶についての情報が出てきた。

その中のひとつが黒い蝶は使者の使い、と説明していたためそのまま信じてしまった。

これがカラクリの全てです。

たまたま黒い蝶を見たから。

黒い蝶ではなく交通事故を目撃すれば、それを不吉なことと結びつけるだろうし、通勤電車に乗り遅れて会社に遅刻すればそれを不吉なことを結びつける。

人間ってそんな生き物なんですよ。

何かあればオモシロおかしく意味づけしたくなるんです。

ただそれだけ。

黒い蝶と亡くなった人の間には何の関係もありません。

あなたの思い込み、そしてそれを補強する根拠のない数々の情報。

これ、スピリチュアルでも何でもないです。

あなたが欺されているだけ。

以上。

 

結局のところ

今回は黒い蝶と亡くなった人との関係についてさまざまな例を挙げながら説明してきました。

こんなことを信じてしまうことがいかに無意味なことかご理解いただけたでしょうか。

スピリチュアルの名のもとに、数々のデタラメが横行しています。

そしてそのデタラメは、心ない人たちによってネットに拡散されています。

こうした現状が、スピリチュアルをキワモノ扱いする人を増やすことにつながっているんです。

まともにスピリチュアルを研究している人からしたら迷惑以外の何ものでもない。

黒い蝶と亡くなった人には、何の関連もありません。

 

ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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