類は友を呼ぶ。
このことわざを知らない人はほとんどいないでしょう。
私たち日本人はこれを学校の国語の授業で習いますが、言葉の意味するところは多分にスピリチュアルなものです。
似た者同士は引き寄せあうという意味で使われる「類は友を呼ぶ」ですが、あなたの周りにはあなたに似ても似つかない人もたくさんいるのでは?
それって何故なんでしょうか。
類は友を呼ぶということわざは、単に言われているだけで実際は違うということ?
いえいえ、あなたの周りにはあなたに似たものしかいませんよ。
あなたがそう思うかどうかは別にして、類は友を呼ぶというのは真実なんですよ。
今回はこの「類は友を呼ぶ」という言葉の本当の意味について、スピリチュアルの専門家として正しく理解いただけるよう説明します。
類は友を呼ぶの意味を誤解している人たち
類は友を呼ぶ・・・有名なことわざですが、本記事ではこのことわざの由来とかをだらだらと書くようなことはしません。
だって、ことわざの由来なんて興味ないでしょ?
意味だってみんな知ってますよね、似た者同士は引き寄せあうって。
いまさら類は友を呼ぶの意味や由来を知ったところで、あなたにとってなんの役にも立ちません。
そうではなく、類は友を呼ぶという言葉が多くの人の納得するところであり、ことわざにまでなったということに興味を持つべきです。
単純に考えれば、気が合う人、一緒にいて楽しい人、ただ一緒にいるだけで落ち着く人・・・そういう人は互いに引き寄せあうという意味です。
で、この意味について異論を挟む人は誰もいないでしょう。
でも・・・
すべてのひとにこの「類は友を呼ぶ」が当てはまるかといえば、当てはまらない人もいっぱいいますよね。
あなたが自分の意思で群がる場合は、当てはまるでしょう。
だってあなたが気の合う人と一緒にいたり、馬が合わない相手とは距離を置いたりということが出来るから。
でもあなたの意思とは無関係に、近しい関係を持たざるを得ない人もいます。
たとえばあなたが学生なら、クラスメイトとか担任の先生とか。
あなたが社会人なら職場の同僚とか上司とか、取引先の担当者とか。
また不幸にも、あなたの家族や親戚に「近寄りたくない人」がいることもあります。
こういう人間関係に関しては、そう簡単に距離を置いたりとか関係を持たずにいるのは困難でしょう。
類は友を呼ぶでは説明できない「あなたの身近の人たち」
私にも経験がありますが、職場の同僚にものすごく厚かましいヤツがいて、そいつがホント大嫌いでした。
すぐに感情的になるし、人の気持ちなんて考えようともしないし。
出来ることなら自分の人間関係から消去してしまいたい・・・そう思っても職場の同僚ですからどうしようもない。
そんな人が自分の身近にいるって、これも類は友を呼ぶ?
類じゃないし!友でもないし!!
だからこれは運の悪い巡り合わせか何かで、類は友を呼ぶとは別物、関係ない。
なんて思いますが、実はこれも類は友を呼ぶなんです。
自分が望んでいない関係を呼び込むことがある
たとえば、自分では彼氏と愛を育んで幸せな生活がしたいと思っている女性が、なぜかダメ男ばかりと付き合って自分自身がボロボロになっていく・・・
こういう知人、いませんか?
こういう女性ってどちらかというと「相手に尽くす」タイプだったりします。
相手に尽くして幸せになって欲しい、それが私の幸せ・・・
こういう思いが「尽くされたい」男を引き寄せます。
尽くされたい男というと聞こえは良いですが、要は何でもかんでも女性にやってもらって自分は何もしない、ヒモ男ですね。
自分では決してヒモみたいな男を望んでいるわけではないんですが、尽くしたいという思いが尽くされたい男を引き寄せる、まさに類は友を呼ぶです。
ただただ幸せになりたい、だから相手に尽くす。
それが自分では何もしたくない、尽くされたいヒモ男を引き寄せてしまうわけです。
え、私そんな関係なんて望んでない・・・と反論するかもしれませんが、あなたの意識の奥底でそういう関係を望んでいるんです。
いやな上司、いやな部下
職場における人間関係で悩む人は数多くいます。
パワハラまがいのことをしてくる上司や、何故かあなたに敵意丸出しの同僚、いつも不機嫌で必要以上に気を使ってしまう部下・・・
こういう職場環境って、人によってはとてもキツいですよね。
私はどちらかというと気が強いほうだったので、同僚や上司に関しては平気でたてついていましたからまだよかったのですが、仲の良い同僚は上司からの言葉の暴力で鬱になり1年近く会社に出てこられませんでした。
逆に私は部下からの態度に結構悩まされました。
そんなつもりは全くないのに「先輩は私のこと嫌ってますよね」とか難癖をつけられ、何か言っても片っ端から逆の意味にとられ逆らってくる・・・
相手が部下だと下手なことを行ったりするとパワハラだとか言われかねないため、けっこう悩んだ時期がありました。
いずれの場合も、本人は決して望んでいない人間関係でしょう。
それでも。
これらはすべて類は友を呼ぶ、なんです。
類は友を呼ぶという考え方はスピリチュアルの基本
そもそも、類は友を呼ぶという現象は、物理的に何かの作用が働いて起きることではありません。
ですから数式や測定結果で類は友を呼ぶということについて説明することはできません。
つまり、類は友を呼ぶというのはスピリチュアルな現象なんですね。
そしてこの現象は、スピリチュアルの基本となるものでもあります。
私たち人間は肉体とともに意識を持っています。
この意識、科学では脳が作り出したものと説明しているようですが、明確な物証をもって説明されているわけではありません。
つまり科学では意識が脳の作り出したもの、ということが「言えない」んです。
科学というのはとても明確な学問で、誰もが確認できる測定結果もしくは数式で示せないものは「あるとは言えない」んです。
で、意識に関しては科学では「何もいえない」んです。
当たり前ですよね、意識には形がありませんから測定も出来なければ存在そのものを可視化することも出来ない、したがって何らかの数式で存在を証明することもできない。
科学がダメといっているのではありませんよ、勘違いしないでくださいね。
そうではなくて、意識の問題は「科学の扱うべき問題ではない」と言っているんです。
形があるから観察や測定が出来るわけで、形のないものは科学の扱う範疇に無いんですよ。
形のないものは、それを専門に研究する分野に任せればいいんです。
形のないものを研究する分野、それがスピリチュアルです。
スピリチュアルでは、類は友を呼ぶについてどのように言っているのでしょうか。
すべては「波動」
スピリチュアル系のサイトを見てみると、類は友を呼ぶについていろいろと書かれていますよね。
あるサイトでは、類は友を呼ぶに関連する法則が3つあると説明しています。
・引き寄せの法則
・波長の法則
・鏡の法則
なんだそうです。
へぇ、そうなんだ・・・
私もスピリチュアルの専門家の端くれですが、こんなことは初めて聞きました。
で、その記事を読んでみると、全部同じことを言っているだけじゃん!笑
3つとか言っていますが、言っていることはひとつなんですよ。
それを3つに言い換えて説明しているだけで。
たとえばこんな感じです。
音楽で用いる4分音符には3つの特徴があります。
・8分音符の2倍の長さ
・16分音符の4枚の長さ
・2分音符の半分の長さ
ね、これって全部同じことを言葉を変えて言ってるだけでしょ?
類は友を呼ぶには3つの法則なんてありませんよ、あるのはたったひとつです。
それは「波動」に支配されている、ということ。
固有の波動に共鳴する
人はそれぞれ固有の周波数(振動数)の波動を持っています。
この波動は電波や音波のように測定器を使って可視化できるものではありません。
人間が持つこの固有の波動は意識から発せられるもので、目にも見えなければ音も聞こえませんし、どうやっても測定することも出来ません。
とはいうもののその性質は「波動」ですから、他の人の波動と共鳴したり不協和音を奏でたりするんですね。
初対面の人といきなり意気投合し大親友になるとか、話してみると悪い人ではなさそうだけどなんとなく嫌な感じがするとか、これってあなたと相手の波動が共鳴したりしなかったりすることによるんです。
共鳴する波動を持つもの同士は引き寄せ合い、共鳴しない波動は互いに退け合う。
また、あなたが認識していない部分(潜在意識・無意識)で求めている物事に関しても、共鳴する物事は引き寄せてきますし、そうで無い場合は遠ざけます。
ね、ここまでの説明でどこかのスピリチュアル系サイトで説明していた3つの法則のすべてが説明できてしまいました。
意識の持つ固有の波動、ということだけが重要なのであり、それですべてが説明できてしまうわけですね。
では何故、嫌いな人や嫌な人を引き寄せてしまうのか
人それぞれ固有の波動を持っている、そしてその波動が共鳴すると互いに引き寄せ合い、共鳴しなければ引き寄せ合うことはない。
こう説明しましたが、ではなぜあなたの周りにはあなたの好まない人たちが少なからずいるのでしょうか。
結論を言ってしまえば、波動が共鳴しているからです。
ここでちょっと波動についての基礎的なことを説明しますね。
波動とは波の動きと書きますよね。
あなたの意識が発している波動は波を打っているんですが、この波が一定時間内にどのくらい波打っているか、これを周波数(振動数)といいます。
たとえば1秒間に100回波打っている場合、これを100Hz(ヘルツ)といいます。
仮にあなたの波動の周波数が100Hzと仮定してみましょう。
相手の波動の周波数も100Hzの場合、互いの波動は完全に同調しますから、これは息ぴったりの関係と言えます。
で、相手の波動の周波数が103Hzとか、あなたとちょっとだけズレている場合、あなたの波動とは同調しませんよね。
こういう状態の時、互いになんとなく落ち着かないとか、意見が微妙に食い違うとか、要は居心地が悪い感じになります。
これが互いの波動が不協和音を奏でている状態ですね。
もうひとつ。
相手の波動の周波数が50Hzの場合、あなたの周波数の半分ですから、互いに意見は違ってもそれはそれで認め合えたりします。
これは波動の周波数そのものは違うけれど、合わさったときに綺麗な「和音」として響くからですね。
このように、何もかも気が合う相手、気が合わないけれど一緒いるのが苦にならない相手、なんとなく一緒にいるだけで違和感を感じるとか不快感を感じてしまう相手など、みんな波動で説明できてしまいます。
ここからが本題です。
では、あなたが嫌だなと思ったり、嫌いだなと感じる相手が、何故あなたの周りいるのか。
波動の共鳴で言えば不協和音を奏でている状態ですから、本来なら互いに居心地が悪いので一緒にいたくないのですが、何故か一緒にいてしまう。
そして嫌な思いをするって、宜しくないと思いませんか?
何故このような状況が往々にして起きてしまうのか。
その答えはですね・・・
あなたではなく「置かれた環境」に共鳴している
実はこれ、あなたの置かれた環境に共鳴してしまっているんですよ。
え、なんのこっちゃ?
って思ってますよね。笑
本稿の前半で私は、人にはそれぞれ固有の周波数の波動を持っていると説明しました。
しかしこれは人に限ったことではありません。
森羅万象、ありとあらゆるものが固有の周波数の波動を持っているんです。
それは生物に限らず、土地、岩、川の水、海、空気なども同じです。
さらに言えば、家や家具、パソコン、TV、鞄、服、時計、アクセサリなどの小物に至るまで、すべてです。
ですからあなたの身の回りにあるものはすべて、あなたの波動と何らかの形で共鳴しているんです。
だからあなたの身の回りにあるんです。
で、あなたの身の回りにあるものや環境は、何故あなたと共鳴すると思いますか?
答えを言うと、それがあなたに必要だからです。
あなたに必要なものすべてが共鳴するわけではない理由
ここまでは、あなたの波動との共鳴について説明してきました。
あなたの波動と共鳴する物や人は引き寄せ、共鳴しない物や人は排斥する。
でもこの説明だけでは、嫌いな人やウマが合わない人の存在を説明できませんよね。
たとえば、あなたの職場がめちゃブラックで、これまでにも何人もの同僚が心を病んで辞めていったような場合。
あなたももう限界で、どうやって辞めようかと真剣に考えているとしましょう。
上司はものすごく嫌なヤツで、二言目には「嫌なら辞めても良いんだぜ」などと威圧的に言ってきます。
そんな環境であなたのメンタルもボロボロ・・・どう考えても波動が共鳴したとは思えないですよね。
これは明らかに共鳴していません。
というより思いきり不協和音、下手すりゃ耳障りの悪い雑音レベルです。笑
だったらそんな環境を引き寄せているのは何故?
スピリチュアルでは以下のように考えます。
あなたが事前にこのような環境をお膳立てした、と。
ちょっと分かりずらかったですか、言い換えますね。
あなたが共鳴しないことを分かった上で、あえてこのような環境を用意した。
もちろん、あなた自身は認識できない「潜在意識レベル」でのことですよ。
だからあなたは、なんでわざわざこんな環境に自分の身をおかなくてはいけないか、なかなか理解できません。
何故だと思います?
共鳴しなくてもあなたに必要なこと
スピリチュアルでは、人はみな生まれてくるときに「今世のテーマ」を決めて生まれてくると考えます。
たとえば「今回の人生では家族の愛情を享受する」というテーマのもと、そのテーマにふさわしい時代、国、両親を選んで生まれてきます。
そして人生の中で、そのテーマをしっかりとクリアできるように生きていくわけですが、当然そのことをあなた自身は知りません。
というか、潜在意識では分かっているのですが顕在意識では全く認識できていない状態で生きていきます。
こういう説明をすると、人生は予め決められているのか、それじゃ生きる意味なんてないんじゃないの、とか思う人が必ずいますがそんなことはありません。
だってあなたは自分の人生のテーマが何かを知らないし(潜在意識は知っていても顕在意識にその情報は伝わらない)テーマ以外の部分は細かく決まっているわけではないため、あなたが思ったように生きることが出来るからです。
で、思ったように生きていくと、往々にして本来の人生のテーマから逸脱するような人生を送りがちになるんですね。
そんなときに、あなたの人生のテーマに立ち返ってもらうため、潜在意識があることを仕掛けるんです。
それが、あなたの好まない環境をセットアップすることです。
つまりあなたの身近に共鳴しない人やモノ、環境を敢えて置くわけです。
先ほどの例のように、ブラック企業でいやな上司にパワハラされまくりなんて、どう考えても逃げ出したくなりますよね。
そういう環境を敢えて用意する。
誰がって、あなた自身がです。
そしてそういう環境に居続けることで、1日も早くその場を抜け出したいと思うようになります。
そして意を決して抜け出す・・・そこから次の展開が待っているわけです。
つまりあなたの周りに存在する「好まざる環境」は、あなた(の潜在意識)が本来の人生のテーマに軌道修正させるために用意したものなんですね。
共鳴しない環境から抜け出したい、そういう意味でその環境はあなたにとって必要なものといえるんです。
結局のところ
今回は、類は友を呼ぶのスピリチュアルな意味について説明してきました。
結局のところ、すべては波動で説明できてしまうということがご理解いただけましたか?
共鳴が引き寄せ、不協和音が遠ざける。
このシンプルな波動の原理さえ分かってしまえば、人生で起きてくることの意味が今までとは違って見えてくることでしょう。
すべてはあなたの今世のテーマのため。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。