ヘミシンクに興味があって、本やブログを読んでみると、なんだかすごい体験が出来るみたい・・・自分もそんな体験がしてみたい!
そう思ってヘミシンクを聴き始める人は大勢います。
が、体験らしい体験が出来ずに聴くのをやめてしまう人もまた、たくさんいます。
なぜ自分には、本やブログのようなすごい体験が出来ないのでしょうか?
今回は、ヘミシンクを聴いてもうまく体験が出来ない人の実例を見ながら、その理由を考えていきたいと思います。
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ヘミシンク体験は果たして本物か、それともただの妄想か?
ヘミシンクの体験って、体験らしくない
私はヘミシンクの開発元であるアメリカ・モンロー研究所公認のアウトリーチ・トレーナーですから、日頃から多くの「ヘミシンク体験がしたいけど体験できない」人と接する機会があります。
そういう人たちは、まずは自分でCDを購入し、独学でヘミシンクを聴いてみます。
そして何も体験できずに悶々とします。
みなさんCDを購入し、ワクワクしながらヘッドホンを装着して聴き始めるんですが、ザーーーーというノイズの音をいつまで聴いていても一向に体験が始まらない(笑)
1回聴いてみて何も起こらないので聴くのをやめてしまったという気の短い人もいますし、毎日繰り返し聴き続けるも、何も起きないので飽きてしまい、いつしか聴くのをやめてしまったという人もいます。
それでも諦めきれない人が私たちトレーナーのもとにやってきます。
そして「ヘミシンクで体験したいのに、いくら聴いても何も体験できない。どうすればいいでしょうか?」と訊くんですね。
また、自己流でヘミシンクを続けているという人も私たちのもとに来ます。
そういう人たちは、自分の体験が果たして本物なのか、それともただの空想なのか確かめたいと言います。
要は自分でヘミシンクを聴いていても、いまひとつ確信が持てない、ということなんでしょう。
こういう人たちはとても多いです。
ヘミシンク初心者、独学者に共通する事柄とは?
彼らのほとんどは、私たちトレーナーのもとにやって来る前に、かなりの情報をインプットしています。
書店に行けば、ヘミシンク関連の本が多数出ていますし、ネットで「ヘミシンク」と検索すればたくさんの情報がヒットします。
多少の差はあれ、彼らはこうした情報を事前に自分の中にとり入れています。
そして、
本やブログに書かれているようなすごい体験がしてみたいのに、ちっともそんな体験が出来ません。どうすればあんな体験が出来るようになりますか?
と訊きます。
この記事をお読みになっているあなたも、こんな思いを持たれているのではないですか?
本やブログとは違う?
ここで、ほかの本やブログにはほとんど書かれていない「秘密」を教えましょう。
ヘミシンクの体験がうまくできないと思っている人のほとんどは、大きな「勘違い」をしています。
きっとあなたも「勘違い」しているんじゃないですか?
たとえば、ヘミシンクの体験を綴った本に、以下のように書いてあったとします。
その青い光の動きを何となく見ていると、都会の雑踏が見えてきた。
まるで渋谷のスクランブル交差点のような大きな交差点をたくさんの人が四方八方から歩いてくる。
そこには派手な服装の若者や、旅行者と思しき欧米人のカップルも混じっていた。
スタバの珈琲を飲みながら歩くビジネスマンや、走っている女の子もいた。
そして・・・
こういった内容の文章を読んだ人は、おそらく映画館のスクリーンに映し出されたスクランブル交差点に多くの人が行き交っている映像を、まるで映画を見るような感じで見えていると思うんじゃないですか?
まあ、そういうふうに見える人もいるかもしれませんが、実際はそのように映画を見るような感じでイメージが見えている人なんてほとんどいません。
本を書いている人だって、そんなふうにはっきりくっきりと映像で見えているわけではないんです。
ヘミシンク体験本の著者は嘘つき?
じゃあ、見えてもいないことを「さも見てきた」ように書いているの?
だとしたら、ヘミシンクの本を書いている人たちって嘘つきじゃん!
いえいえ、嘘なんて書いていませんよ、断じて。
ただ、あなたを含めたヘミシンク体験初心者や独学者が思っているような「見え方」はしていない、ということです。
たとえば、あなたが渋谷のスクランブル交差点に多くの人が行き交うところが写った写真を「一瞬」見たとします。
見たのはほんの「一瞬」です。
そして、あなたが見た写真に写っていた状況を文章で表現するとどうなるか?
結構なボリュームの文章になってしまうんです。
たとえ瞬間にせよ、見た内容を文章にしようとすると結構な文字数になるものです。
そしてその文章を読んだ人は、自分の頭の中でその内容をイメージします。
瞬間的にしか見えていなくても、それを文章で人に伝えようとすると、何ページも及ぶ記述になるということは珍しくありません。
そしてそれを読む人は、文字を追いかけていくわけですから、当然のことながらストーリー展開を頭の中で組み立てていきますよね、体験した本人は映像をほんの一瞬見ただけなのに・・・
つまり、本に書かれている体験は、著者の体験「そのもの」ではなく、本に書かれた内容をもとにしてあなたが勝手にイメージしたものなんです。
ヘミシンクの体験が、壮大な大河ドラマやスペクタクル映画のような体験をしているように思っているなら、それは「大いなる勘違い」と言っていいでしょう。
ヘミシンク体験は「おぼろげ」
ヘミシンクで出来る体験は、きっとあなたが思っているよりもはるかに「おぼろげ」なものです。
・一瞬、何かの映像が脳裏をよぎった
・なんとなく暖かい感じがした
・急にひらめいた
みたいな・・・すごく淡い感覚です。
そんな、ほんとうにおぼろげで微かな感覚で情報がやってきますから、それがヘミシンク体験だと気付かない人も大勢います。
なんせ非物質世界の知覚ですから、私たちが普段から感じている物質的な知覚とは比べ物にならないくらい「弱い」ものなんですね。
体験していないようで、実は体験している
もしもあなたが独学でヘミシンクを聴いたことがあるなら、ちょっと思い出してみてください。
聴いている最中に、何の脈絡もない映像が一瞬よぎったりしたことはないですか?
たとえば、もう何十年も忘れていた幼なじみの顔を急に思い出したとか、突然ペットが家の中で花瓶を倒してしまった映像が浮かんできたとか・・・
いまはそんなこと関係ないのに、ふとよぎる脈絡の無いイメージ。
実はこれも体験だったりするんです。
え、でも何でそんな脈絡の無い映像が出てきたりするのかって?
理由は分かりません(笑)
でも、何かのヒントかもしれませんよね。
その場ではそれが何なのか意味がまったく分からなくても、数日後とか数ヶ月後、あるいは数年後にそのイメージを見たことの意味が分かる・・・なんてことも珍しくありません。
あなたもヘミシンクを聴いているときに、そんな「意味不明」なイメージが頭をよぎったことないですか?
もしかするとそれ、ヘミシンクの体験かもしれません。
体験を空想だと思い込む
また、私たちトレーナーのもとにやって来る人たちが口を揃えて言うセリフがあります。
私の勝手な想像だと思うんですが・・・
自分の体験を、自分の頭が勝手に作り出した「想像」だと思っているんです。
なぜ「空想」だと思ってしまうんでしょうか?
おそらく自分が体験した内容に確信が持てないんでしょうね。
それで「勝手な想像だと思うんですが・・・」なんて前置きをするんでしょう。
そういうときに私は、逆に質問します。
あなたのその「勝手な想像」は、どこから来たんでしょうか?
あなたが勝手な想像だと思っているもの、それを百歩譲って想像だと仮定しましょう。
でも、なぜその「勝手な想像」をしたんでしょうか?
別にほかの想像でも良いはずですよね?
なのに、よりによって今、なぜその想像をしたのですか?
あなたが「勝手な想像」だと思っているものは「どこから来たんですか?」
何らかの理由があって、その想像をするための情報があなたの元にやってきたと考えられませんか?
だとしたら、それはほんとうに「勝手な想像」なんでしょうか?
ここまで説明すると、多くの方は「はっ」と気がつきます。
見えるだけが体験ではない
また、体験できないと嘆いている方の話を聞いてみると、
いくらヘミシンクを聴いても、何も見えてこないんです。
といいます。
いいでしょうか、非物質世界からの情報は「見える」ものだけではありませんよ。
何かの「ことば」が頭をよぎるとか、瞬間的に「分かる」とか、「思い出す」とかという情報の来方をすることもあります、というかむしろこうした情報の来方の方が多いかもしれません。
そんな形で情報が来ているにもかかわらず、あなたが「みえる」ことばかりに意識を集中させていると、せっかくの情報をキャッチできないこともあり得ます。
そういう意味で、見ることばかりに意識を持っていかれないようにすることで体験が起きやすくなることもあります。
ヘミシンクは独学には限界がある
事ほどさように、ヘミシンクの体験はとてもおぼろげで、かつ気付きにくい形でやって来ることが多いです。
今回の記事を読んで、なるほどと思って実践することで、今まで体験できなかった人が急に体験できるようになる可能性はあります。
ありますが、正直あまり期待しないほうが良いでしょう。
というのは、今回書いた内容って、自分ではなかなか気付きにくい部分だからです。
果たして自分が体験できない原因はどこにあるのか?
これが分かれば、今までが嘘のようにどんどん体験できるようになっていきます。
ヘミシンクなんてそんなものです。
でも、その原因に気付くのは、自分だけでは結構難しいのが正直なところです。
たとえばスキーを例にとってみましょう。
プロ級のスキーヤーの滑りをみていると、なんかスキーって簡単で面白そう、と思ってしまいますよね。
そして自分も同じように滑ろう、と思って滑り始めた途端にコケまくる(笑)
でも、何が悪くてコケるのかが分からない。
何度も何度も練習するのですが、ある程度までは滑れるようになっても、格好良く滑れるようにはなかなかならない・・・
でも、スクールに入ってインストラクターに自分の滑りをみてもらうことで、自分のどこが悪かったのか、どうすれば上達するのかを教えてもらうことが出来ます。
ヘミシンクも同じです。
あなたが体験できない原因がどこにあるのか。
それって自分ではなかなか分かりにくいものです。
行き詰まったらセミナーに参加してみるのも、ひとつの線隠しだと思いますよ。
まとめ
今回は、ヘミシンク体験がうまくいかない人の実例からその原因について説明してきましたがいかがだったでしょうか。
ヘミシンクは、体験のコツを知ることがとても大事と言われますが、それ以上に大事なのはヘミシンクに関する「勘違い」を正すことです。
あなたが思っているような「まるで映画館で映画を見ている」ような体験の仕方なんてほとんど出来ている人はいません。
本当に微かで繊細で、おぼろげなものなんです。
それを理解した上で、あなた自身が体験できない原因を正確に知れば、間違いなく体験できるようになります。
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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