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シンクロニシティが起こる相手は特別な人?科学・心理学・スピリチュアルの観点からその意味を解説

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シンクロニシティが起こる相手は特別な人?

もう何年も思い出すことすらなかった学生時代の友人のことをふと思い出した。

するとその日の午後にその友人と街中でバッタリ出会った・・・

こういう「あるある」って、誰でも経験したことがあるでしょう。

この説明のつかない出来事、偶然の一致をシンクロニシティと言いますが、これって一体なんなんでしょうか。

特に、特定の相手とのシンクロニシティが繰り返し起きたりすると、その相手が特別な人かも・・・なんて感じちゃったりしますよね。

これ、シンクロニシティについて正確に理解することですべて納得できちゃいます。

今回は、シンクロニシティが起こる相手はあなたにとって特別な人なのか、について科学、心理学、スピリチュアルの解釈などを交えて解説していきます。

 

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シンクロニシティとはどういう現象なのか

まず、シンクロニシティについて誤解や勘違いを排除するために、その意味を説明していきますね。

ちょいと堅苦しい説明が混じりますが我慢して読んでください。

シンクロニシティはもともと心理学者ユングが提唱した概念であり「意味のある偶然の一致」のことです。日本では「共時性」とも言われていますね。

もう少しわかりやすく言うと、一見何の因果関係も認められそうにない2つの出来事が同時に起き、それが何らかの関係を持つように感じられること、とでも言いましょうか。

通常、物事が起きるのは、起きるための原因があってその結果として「起きる」と考えられます。

たとえばあなたが石に躓いて転んでケガをしたとすれば、石に躓くという原因があって、その結果として転んでケガをするわけです。

しかし冒頭で挙げた例のように、あなたが学生時代の友人に会う前に何の理由もなく思い出すということには、この「原因と結果」の流れが存在しませんよね。

こうした、原因があって結果があるという因果性とは独立して(因果性なく)起きてしまう偶然の一致をシンクロニシティというんです。

なんだか訳わかんない・・・と思っていますよね。笑

大丈夫、ここからはもう難しい話は出てきませんから。

ではそのシンクロニシティについて、いくつかの具体例を見ていきましょう。

 

シンクロニシティの具体的事例をいくつか

冒頭の学生時代の友人を思い出す例ももちろんシンクロニシティですが、それ以外にもさまざまなシンクロニシティがあります。

たとえば、朝寝坊していつもの電車に乗り遅れたが、いつも乗っていた電車が事故を起こして死傷者が出た。いつもの電車に乗っていたら自分ももしかしたら大変なことになっていたかも・・・

これも一種のシンクロニシティといえます。

つまり、意図的にいつもの電車に乗らなかったわけではなく、全くの偶然で電車に乗り遅れたおかげで事故に遭わずにすんだわけですから。

また、何気なく昔の歌謡曲を口ずさみながらTVをつけたら、その歌を歌っている歌手の若い頃の映像が映ったとか。

いま挙げた例はどれも、原因と結果の因果性とは無関係に起きています。

虫の知らせとか、なんとなく嫌な感じがする等、説明の付かない予感のようなものが現実になってしまうということもよくありますが、これらもシンクロニシティといえるでしょう。

事ほど左様にシンクロニシティとは、それが起きることに合理的な説明が出来ないということが共通しています。

 

シンクロニシティは何故起こるのか

ではシンクロニシティはどうして起こるのでしょうか。

これについては現状でも明確に説明されていません。

しかしながら、さまざまな分野でシンクロニシティについて説明を試みています。

代表的なところをいくつか見ていきましょう。

 

シンクロニシティを科学的に考えると

まず、私たちが最もなじみのある学問分野である科学の立場で考えてみます。

科学において、事象はすべて因果性に従うと考えられています。

一部の新しい研究分野においては必ずしも因果性に従わないケースについても扱っていますが、話をそこまで広げても逆に分かりにくくなるため、私たちが一般的に認識している物理学の範囲で考え、事象はすべて因果性に従うとして説明します。

因果性に従う以上、何かが起きるためにはその原因となる事象が必ず存在します。

寝坊したからいつもの電車に乗り遅れた。

これは「寝坊する」という原因があったからいつもの電車に「乗り遅れた」わけですね。

ここでは「寝坊」したことが原因で「乗り遅れた」ことが結果です。

この部分に関しては明らかに物理現象として説明できるのですが、ではなぜこの日に限って寝坊したのかの説明が困難です。

え、前の日に飲み過ぎたからでしょ、ちゃんと説明できるじゃん。

と思うでしょ?

でも、なぜ前日に飲み過ぎたんですか?
昼間上司に怒られて憂さ晴らしがしたかったから。
じゃあなんで上司に怒られたんですか?
期待された成果を上げることが出来なかったから。
じゃあなんで成果を上げられなかった?
それは・・・・・・・

このように突き詰めていけばどこまでも突き詰めていくことは出来るんですが、それを繰り返していくとどうなると思います?

最終的にはあなたが生まれてきたから、というところまで行き着いてしまいます。

つまり、電車の事故に巻き込まれなかったのは「あなたが生まれてきたから」ということになってしまうわけですよ。

なんだか分かったような分からないような・・・って感じでしょ?

これ、何の意味もないんです。

禅問答のようなもんです。

だから科学ではシンクロニシティなんて意味がないと否定するわけですね。

 

シンクロニシティを心理学的に考えると

次に心理学的に考えてみましょう。

そもそもシンクロニシティという概念は心理学者のユングが提唱したものですから、心理学とは親和性が高いと考えられています。

ユングの考えを詳細に説明すると、とてつもなく複雑な話になっていき理解困難な状況に陥る人が多く出ると思いますので詳しくは説明しません。

簡単に説明すれば、ユングは人間の意識は個人の中で閉じているわけではなく、自分では認識できない意識(無意識)が他の人間の無意識と交流していると考えました。

無意識で起きている交流のため、私たちはそれについて認識することは出来ません。

この「無意識の交流」を「集合無意識」と呼び、ユングは深層心理の解析の際に重視していました。

こうした集合無意識の働きが、私たちが意識しない出来事の共時性を引き起こすと。

つまり心理学的には、シンクロニシティとは無意識の交流により引き起こされるものと考えているというわけですね。

こう考えることによって、因果性に従わない事象を説明しようとしたと言えます。

個人的にはこの説明、かなり無理があるように感じます。

 

 

シンクロニシティをスピリチュアルな視点で考えると

これがスピリチュアルになると、もっと壮大な解釈をするようになります。

心理学では個々の無意識の交流がシンクロニシティを引き起こす、としていましたが、スピリチュアルではそんなチンケなことはいいません。笑

シンクロニシティに関して、意識という範疇でとどめず宇宙規模で理解しようとします。

意識とは肉体とは完全に独立したもので、肉体の存在しうる世界を物質世界とすると、それとは別に意識の存在しうる世界がある、と。

意識は形がありませんから物質ではありません。

物質ではないもののことを非物質と呼びますが、意識は本来、非物質の世界に存在すると考えるわけです。

非物質ですから、空間とか時間とかいう概念が存在しません。

空間の概念が存在しないということは「場所」という概念がないということです。

場所がないのですから、行くとか来るという概念もない。

近くとか遠く、日本とか海外とか宇宙の果てとか、そういう概念もないです。

そして時間の概念がないということは、過去とか現在、未来という概念もないということです。

この「概念がない」というのは「ない」のではなく、すべてが「同じ」という意味です。

過去も現在も未来も同じ、ここも宇宙の果ても同じ、あなたも私も同じ・・・

これは当然のことで、空間も時間も物質世界を考える上で必要になる概念であり、物質の存在しない世界ではそもそも意味のない概念なんです。

こう考えると、非物質世界では物理学でいう因果性なんて何の意味も持たないということが分かりますね。

だから、シンクロニシティの例で挙げたような出来事も普通に起きてしまう。

だって原因も結果も同じだからですね。

 

で、シンクロニシティが起こる相手は特別な人なのか

科学・心理学・スピリチュアルの視点でシンクロニシティについて見てきました。

どの視点が正しいとか間違っている、という見方はしない方がいいと思います。

なぜならどの視点にも突っ込みどころがあるから。

どの視点があなたにとってしっくりとくるのか、という「自分の視点」を持って自分なりの答えを知るのが良いのではないかと思います。

その上で、特定の相手とシンクロニシティが繰り返される場合について考えてみることが肝要です。

同じ相手と何度もシンクロするような場合、科学では因果律を否定しない限りそれはあくまで偶然です。

心理学では集合無意識が関係していると考えます。
その上でなぜ同じ人とシンクロが繰り返すのかを解釈しようとします。

そしてスピリチュアルでは宇宙規模で当然のように起きてくる出来事と考えます。

ね、何が何だか分からないでしょ?

だからシンクロニシティなんて真剣に考えるようなことではないんですよ。

解釈の仕方次第で如何ようにも考えられることに、何か意味があると思う方がおかしい。

同じ人と何度もシンクロニシティが起きるから、その人はきっと自分にとっての運命の人に違いない・・・そう思うなら、あなたにとってはそうなんでしょう。

でも、そう考えない人にはそうではない。

ただそれだけのことです。

私は曲がりなりにもスピリチュアルの専門家の端くれですから、シンクロニシティなんて起きるべくして起きることであり、それに特別な意味づけをしようとは思いません。

しかし占い系の先生や霊能者、スピリチュアルカウンセラーなどのなかにはシンクロニシティを「ソウルメイト」だ「ツインソウル」だと、騒ぎ立てる。

なんだそれ?って感じです。

まあそれを信じるのは勝手ですが。

 

結局のところ

今回はシンクロニシティが起こる相手は特別な人かについて解説しました。

世の中には、繰り返すシンクロニシティに特別な意味があると騒ぐ専門家みたいな人がたくさんいますが、それを信じるか信じないかはあなた次第です。

自分でしっかりとした考えを持ってさえいれば、周りがどのように騒ごうがそれに踊らされることはなくなります。

あなたが自分の頭で考えて納得できる答えを選んでください。

それが科学であれ心理学であれスピリチュアルであれ、あなたが納得できるものを信じれば良いんです。

 

ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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