夕べの夢に出てきたあの人。
いつもは夢なんてすぐに忘れてしまうのに、何故かいつまでも気になる・・・
あなたもそんな夢を見ること、ありますよね?
夢に出てくる人・・・
なぜあの人が私の夢に?
なにか意味があるのだろうか・・・
相手も自分のことを想ってくれてたりして・・・
気になる!
今回はそんなあなたにぴったりなテーマです。
夢に出てくる人はあなたにとってどんな意味があるのかを解説していきます。
夢に出てくる人の意味:なぜ出てくるのか?
そもそも夢に出てくる人って、それがどんな人でも気になるものです。
特に人間関係のある人が夢に出てきたりすると、なんで出てきたのか考えちゃいますよね?
夢ですから、科学的な解釈は困難です。
なぜなら夢のメカニズムについては科学では解明されていないからですね。
科学では、寝ている間に脳が記憶を整理しているためさまざまな記憶の断片がランダムに出てくると説明しています。
だから夢は現実離れした内容のものが多い、と。
しかしながらそれすら証明されていることではなく「・・・と考えられる」としか言えません。
このため科学の夢に対する正式見解は「わからない」です。
ですから夢についての解釈は、夢占いを中心としたスピリチュアルなものがメインとなってきます。
中でも夢占いは、見た夢の内容からさまざまなことを占うため詳細な説明がなされています。
そしてもうひとつは純粋にスピリチュアルな説明です。
それでは順番に見ていきましょう。
夢占いに見る「夢に出てくる人」の解釈
まず、夢占いとはそもそも何なのかについて簡単に説明しておきますね。
夢の内容から吉凶を占うという考えは古く、古事記や日本書紀にもその記載が見られます。
日本のみならず世界中で、夢が何らかの予兆であるとする考えは古くからありましたが、どれも明確な根拠のないものばかりで広く世間に受け入れられるものではなかったようです。
しかし19世紀に入りジークムント・フロイトが夢分析をはじめ、これまで呪術の域を出ることのなかった夢を学術研究の対象まで引き上げました。
そして1900年に発表された「夢判断」は今でも夢占いのシンボル解釈に頻繁に取り入れられています。
ただしフロイトの夢判断には批判も多く、ユングはフロイトとは違った解釈で独自の夢判断を行いました。
そして時代は下り、21世紀の現在では夢は「記憶システムの機能の一部」とする見方が一般的になりつつあります。
こうした経緯から現在の夢占いは、多分にフロイトやユングのシンボル(夢に見た対象の)解釈がベースとなって出来上がっていると言えるんですね。
ですから夢占いでは、自分以外の誰かが出てくるのは「自分以外の姿をかりた自分自身の無意識からの働きかけ」と説明しますが、まさにこれが夢判断をベースとしたシンボル解釈なんです。
前置きが長くなりましたが、ここからは具体的に夢に出てくる人により夢占いではどのように解釈するかを見ていきましょう。
夢に出てきたのが「好きな人」の場合
あなたが好意を寄せている人が夢に出てくるのは、相手があなたを思っているのではなく「あなたがそうなって欲しい」と思っている願望が夢に現れたと考えられます。
また、好きな人が夢の中で何をしていたかによっても解釈は異なってきます。
夢であなたと好きな人が親密な関係だったら、それはあなたがその人ともっと親密になりたいと思っているということであり、実際にはまだふたりの間には距離があることを示しています。
また、好きな人と喧嘩をしたり険悪な雰囲気になる夢の場合、今以上にふたりの関係性が深まることを示唆しています。
そもそも距離の遠い人とは喧嘩にもなりませんし険悪な雰囲気にもなりませんから、そういう夢を見るのは関係性が深くなっていくと解釈できるんですね。
夢に出てきたのが「嫌いな人」の場合
あなたが嫌いな人が夢に出てくることもよくあります。
そんな夢を見てしまうと内心穏やかではありませんよね?
なんで夢にまで嫌いな人が出てくるんだよ、まったく!って感じでしょうか。
しかし夢に出てくる嫌いな人は、あなたが抱えている問題やトラブルを象徴しているんです。
解決できていないトラブルや問題って、出来れば見たくないし考えたくもないですよね?
夢に出てくる嫌いな人は、そんなあなたの問題やトラブルを解決するヒントや手がかりを提供してくれます。
嫌いな人は夢の中で何をしていましたか?
また、何を言っていましたか?
それらを思い出すことで、問題解決の糸口がつかめるかもしれませんよ。
夢に出てきたのが「職場の人」の場合
職場の人が夢に出てくる場合、あなたの社会との関係性や仕事に対する姿勢を象徴しています。
職場の同僚が出てきた場合、あなた自身の対人関係や社会における身の処し方を暗示しています。
その同僚に不快感を感じている夢ならば、あなた自身がその同僚にそう思われている可能性があります。
また、職場の人だけど誰だか知らない人が出てくる場合、その人(のような人間)があなたの理想とする姿であることがあります。
職場で上司から叱責される夢を見た場合、現実世界でも上司から叱られる可能性を示唆しています。
あなた自身は気付いていなくても、夢があなたに「何か忘れていませんか」と教えてくれていると考えられるため、自分を振り返って見るといいでしょう。
手続きをし忘れているとか、報告を怠っているとか・・・
夢に出てきたのが「知らない人」の場合
知らない人が夢に出てくる場合、その人が同姓か異性かによって夢の意味は違ってきます。
それぞれについて見ていきましょう。
知らない同性が出てきた場合
知らない同性が出てきた場合、その人はあなたが自覚していないあなた自身を象徴しています。
その人はどんな人でしたか?
・なんか嫌みなヤツ?
・ちょっと太りすぎてる?
・自己中心的?
目についた部分はあなたにも当てはまることですから、自身の行動や考えを改めるきっかけにするといいでしょう。
知らない異性が出てきた場合
夢に出てくる異性はあなたの理想と考える恋人の象徴です。
普段のあなたは面食いで相手を外見で判断する傾向が強くても、夢に出てきた異性が外見は普通でも賢くてとても優しい人だった場合、そしてそんな異性をあなたが好ましく想っているとしたら、本来のあなたは外見よりも内面重視なのかもしれません。
そうしたあなた自身の理想の恋人像を見直すことで、素敵な生涯の伴侶が見つかるかもしれません。
夢に出てきたのが「彼氏・彼女」の場合
夢に出てきた相手が彼氏もしくは彼女だった場合、これは逆夢です。
お付き合いしている相手は愛情や慈しみといった感情の象徴です。
こうした感情は良くも悪くも激しいもののため、夢占いでもネガティブな解釈が多いようです。
彼氏・彼女と喧嘩する夢
喧嘩は抑圧や葛藤からの解放を意味していますので、ふたりの関係をより深くしていくための弊害から解放される暗示と解釈します。
つまり喧嘩する夢はむしろふたりの関係がより親密になっていくことを暗示しています。
同じく夢で彼氏・彼女が怒っていた場合、もしくはあなたが彼氏・彼女を怒っていた場合もふたりの間にあったトラブルが解放されて良い方向に進んでいく暗示と言えます。
彼氏・彼女が泣いている夢
泣く夢は感情の解放を象徴していますので、ふたりの間の感情的な問題が解決し良い方向に向かうことを暗示していると考えて良いでしょう。
彼氏・彼女と性行為におよぶ夢
本来は夢ではなく現実世界でそうなるのが恋人同士の自然な姿ともいえる性行為ですが、それを夢に見るというのは逆に凶夢といえます。
現状よりもあなたの思いの方がより強く相手を求めていることを暗示しています。
現実と思いがアンバランスになり、ふたりの関係性が悪い方向に向かう可能性がありますので注意が必要です。
彼氏・彼女が殺される夢
殺される夢は再生を意味します。
既存のなにかから脱却し新しい何かに再生する、そういう意味で運気上昇の象徴です。
殺されるのがあなたの恋人の場合、ふたりの関係が新たなステージに入っていく前兆を意味する吉夢と考えて良いでしょう。
夢に出てきたのが「元カレ・元カノ」の場合
元カレや元カノが夢に出てくると、なんとなくやましい気持ちになるのは私だけでしょうか。笑
現在の恋愛関係や夫婦関係がうまくいっているにもかかわらず昔の恋人の夢を見ると、それだけで罪悪感のようなものを感じてしまいます。
ただの夢ですから何もやましいことはないんですけどね。
しかし昔好きだった人が夢に出てくるのは元カレや元カノとの復縁を暗示するものではなく、現在の恋人に関しての暗示なんです。
昔の恋人の夢を見ることで今の恋人・夫婦の関係を新たにするという意味で、決して悪い夢委ではありませんからご安心ください。笑
夢に出てきたのが「亡くなった人」の場合
死の夢は再生と復活を象徴します。
このため、既に亡くなった人が夢に出てくるのはあなたの運気上昇を暗示する吉夢と考えられます。
そして亡くなった人が何か話していたなら、それはあなたの運気上昇に対する大事なメッセージですので、それが何を意味するのかよく考えることをオススメします。
夢占いを信じないほうがいい理由
さてここまでは夢占いの解釈について解説してきました。
散々説明してきてこういうのもどうかとは思いますが、夢占いをあまり真剣に信じない方が良いですよ。
いきなりの手のひら返しですが、その理由をこれから説明しますね。
夢の意味を体系化出来るわけがない
まず、本稿の冒頭で夢占いとはどういうものかを簡単に説明したのですが覚えていますでしょうか?
フロイトやユングに代表される心理学的研究から、夢には人の思いが反映される傾向がある、それを体系化したシンボル解釈をベースに夢占いは成り立っています。
これはあくまで「解釈」であり、あらゆる状況すべてに当てはまるものでは決してありません。
同じ夢を見たからといって、すべての人に似たような感情傾向があるとはいえないんです。
あくまで「一般論」に過ぎず、それすら研究者によって意見が大きく分かれてしまうんです。
その証拠にフロイトのシンボル解釈に異を唱えたユングは独自のシンボル解釈を打ち立てます。
ですからあなたが見た夢の内容を「夢占いではこう言っていた」というのを鵜呑みにするのはどうかと想うんです。
人間の感情なんて千変万化、ちょっとしたことがあっただけでも大きく変化するものです。
そうした感情の状態が見る夢の内容に影響を与えることだっていくらでもあると言うことを知っておく必要があります。
夢占いはあくまで「ひとつの体系化された」テンプレートに過ぎません。
全てがそのテンプレートに当てはまるはずがないんです。
夢占いと対面による占いの違い
じゃあ占い師による占いはどうなのか?
これは一概に「信じない方が良い」とは言えません。
たとえばあなたが対面で占い師と向き合い、夢占いを受けたとしましょう。
この場合、占い師は単純に体系化されたテンプレートにあなたの夢を当てはめるようなことはしません。
もちろん、ベースとなる理屈として参考にはするでしょうが、それ以外にあなたの今現在の状況やさまざまな情報をヒアリングした上で総合的に判断して占うはずです。
この場合、テンプレート通りの答えとは全く違った答えが出る場合だってあるということです。
つまり、占い師はあなただけの結果をちゃんと占ってくれるということです。
この違いは大きいです。
だからある程度の金額を払ってでも占い師に診てもらう人が後を絶たないんですね。
夢に出てくる人のスピリチュアルな意味とは?
ここまでは夢占いについて解説してきましたが、ここからはよりスピリチュアルな解釈について解説していきたいと思います。
当然のことですが、夢というのは寝ているときに見るものですね。
寝ているとき、あなたはどうなっていますか?
寝ているまさにその瞬間瞬間で「あ、私いま寝てる」って認識していますか?
認識していませんよね。
寝ているとき、私たちは完全に意識不明の状態なんです。笑
そして朝目が覚めたとき「あ、今まで寝てたんだ・・・」と気付くわけです。
寝ている間、私たちの意識はない・・・けれど目が覚めたときに「さっき見てた夢、強烈だったな」なんて感じるんです。
意識はないのに夢は見ている。
これてどういうメカニズムなんでしょうか?
スピリチュアルに解釈すると、寝ている間意識は肉体を離れて「別のところ」に行っています。
え、別のところってどこ?
細かい説明は省略しますが、肉体を持ってはいけないところ、物質の存在しないところ、非物質世界に行っているんです。
非物質世界とは読んで字のごとく「物質が存在しない世界」ですから、あらゆるものが繋がっています。
物質世界は物質があるが故に、あらゆるものは分離しているのですが、分離せざるを得ないのはこの物質が存在するからなんですね。
非物質世界にはこの物質というものが存在しませんから、あらゆるものは分離する必要なく繋がっているんです。
あなたが寝ている間、あなたの意識はこの非物質世界にいるわけで、そこにはあなた以外のあらゆる存在の意識もいます。
そしてそのすべては「繋がって」いるんです。
ですからあなたはあなたが必要なありとあらゆる情報と繋がっていると言えます。
つまりあなたが知りたいことは全て「知っている」状態です。
その中でも、今のあなたにとって関心の強い事に対する情報に意識は強く向いています。
そして目覚めたとき、強い関心事に関する情報が「夢」という形であなたの記憶に残るんです。
これが「夢の正体」です。
ですからどんな夢を見たとしても、その夢を頼りにあなたが何らかの行動を起こすことで、あなたの人生は望む方向に変化していきます。
同じような夢を見たとしても、その夢から何を得たかでそこから先が変わってくるのは当然です。
そういう意味からも、夢占いを信じるよりは「あなたの勘」を信じた方が結果的にうまくいきますよ。
結局のところ
今回は夢に出てくる人について解説してきましたが如何だったでしょうか。
夢に出てきたからと言って必ずしも相手があなたを想ってるということではありません。
また、夢占いはとても分かりやすく誰でもハマりやすい魅力がありますが、必要以上に信じるのは賢明とは言えません。
その辺はあなた自身がバランスを考えて情報に触れるようにしましょう。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。