なぜ予言は外れるんでしょうか?
それは外れるように出来ているからです。
どんなに有名な予言者でも、予言が的中することはほとんどありません。
100個予言して1個当たれば良い方でしょう。
で、その当たった1個を取り上げてみんな大騒ぎするんですよ。
当たった1個の予言だけを取り上げれば、その予言者は本当に未来を見てきたように思えてきますが決してそんなことはありません。
もう一度言いますが、予言は外れるように出来ているんです。
私は統計学に関しては詳しくありませんが、100個予言して1個しか当たらないというのは偶然まぐれで当たったのと統計的な差があるとは思えません。
ではなぜ予言は外れるように出来ているんでしょうか。
今回はこの「予言は外れる」ことについて、その理由をスピリチュアルな視点からしっかりと説明していきます。
本記事を読めば、なぜ予言が外れるのか理解できるでしょう。
それでは早速始めましょう。
そもそも予言って?(予言の定義)
まず、予言とは何でしょうか?
予言とは、予言者が何らかの方法で未来を垣間見てきた内容を私たちに公表したもの、と定義するとこができます。
何らかの方法とは、
・夢に見る(夢のお告げ)
・瞑想状態で未来にアクセスする
・時空を越えた遠隔透視(リモートビューイング)
・ふと頭に浮かぶ
など、さまざまです。
これらの方法に共通しているのは、その情報源が非物質世界であるということです。
物理的な手段や方法によって得たものではないため、例によってそれを証明することはできません。
つまり科学的な根拠はないということです。
ですから、科学的な立場に立つ人たちからは「予言なんて単なる空想・妄想だ」と否定されてしまいます。
でも、実際に当たることだってあるでしょう?
という「予言肯定派」の反論に対しても、
・予言のほとんどは抽象的な表現を用いているため、いかようにも解釈できる
・予言の内容に似たような事象を無理やり探してきて「ほら当たった」と言うが、そんなの後付けのつじつま合わせに過ぎない
と、手厳しいことばで一網打尽にされてしまいます。
私もスピリチュアルの専門家の端くれですが、科学界のみならずスピリチュアル界においてさえ予言は当たらないものという認識が一般的です。
未来はひとつではない
本題に入りますね。
なぜ予言は当たらないのか。
これをスピリチュアルな視点から説明すると「未来はひとつではない」からということになります。
私たちは過去から現在まで生きてきて、その道筋がひとつだと思いがちです。
でも実際には、無数にある選択肢をその瞬間その瞬間で選択しながらここまで来ています。
たとえば、あなたが大学受験の時に複数の大学を受験してその中の2つの大学に合格したとしましょう。
あなたはどちらの大学に行くか選ぶ必要が出てきます。
どちらを選ぶかによって、その後の人生は全く違ったものになるというのは分かりますよね。
このように、その場その場の選択の連続で今があるとすれば、当然のことながら今の選択が未来に大きく影響するということは理解いただけると思います。
つまりあなたがこれから先、何をどう選択するかによって、あなたの環境、人間関係、経済状況、趣味嗜好なども変わってくる可能性があるということです。
予言はなぜ当たらないのか?
ここで予言の話に戻りましょう。
予言というのは、未来のことを何らかの方法で垣間見てきてそれを公表することですから、その内容がセンセーショナルであればあるほど、これからの未来に影響を及ぼします。
ある予言者が「あなたは1週間以内に交通事故に遭う」と予言したとしましょう。
この予言を聞いたあなたは、当然のことながら事故になんか遭いたくないですよね。
だから1週間どこにも外出せず家の中に居続けたとすると、この予言は外れることになります。
え、そんなことで未来って変わっちゃうの?
はい、変わりますとも。
未来はあなた次第でいかようにでも変化するんですよ。
だから予言は当たらないんです。
予言者が何らかの方法で本当に未来を見てきたとしても、それは今の状況が「なにも変化しない」場合に訪れる未来に過ぎません。
予言者が予言をしてしまうことで、それ自体が未来に影響を与えてしまうんです。
その予言が大きな出来事であればあるほど、そうした影響も大きくなります。
逆の言い方をすれば、未来を垣間見てきたとしてもそれを誰にも言わずにいれば、垣間見た未来がそのまま訪れる可能性が高くなります。
予言することで予言が外れるようになる
20世紀後半に「ノストラダムスの大予言」というのが流行りました。
詳しい内容は割愛しますが、要は1999年7月に人類が滅亡するという衝撃的な内容の予言でした。
で、結果はというと・・・ご覧の通り21世になっても人類は滅亡していません。
実際問題ノストラダムスは数々の予言をしてきていますが、当たらなかった予言の方が多かったらしいので、1999年に関する予言も単に外しただけだったとも考えられます。
百歩譲って、ノストラダムスが本当に1999年に人類滅亡の未来を垣間見てきたとしても、その後この予言が世界中で話題となることで多くの人の意識や行動が変化してしまい、当初見てきた未来とは違ったものになってしまったとも考えられます。
事ほど左様に、予言はそれを公表することで予言した未来に影響してしまうんですよ。
こういう性格上、予言はなかなか当たらないということになってしまいます。
予言者は自らの予言によって自分の首を絞める。
だから予言は外れるように出来ている、と申し上げている次第です。
まとめ
今回は、予言はなぜ外れるのか、について説明してきました。
私たちの未来に関する選択肢は無数に存在します。
その選択肢からどれを選択するかで、未来は変わっていきます。
予言は、予言することで未来の選択肢を変えてしまう。
つまり自らの存在が、そのときに垣間見た未来を変えてしまうんです。
なんだかパラドックスみたいですよね(笑)
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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