誰かが自分の名前を呼ぶ声が聞こえる・・・
周りには誰もいないしTVもラジオも点いていない。
それなのに誰かが自分の名前を呼ぶ声が・・・
え、もしかして私ヤバいかも!
なんて思ったことありませんか?
普通に考えたら聞こえるはずのない声が聞こえるのって、もしかしたら「見えない世界」からの呼びかけかもしれません。
今回は「名前を呼ぶ声が聞こえる」という現象についてスピリチュアルな視点から解説してみたいと思います。
誰もいないはずなのに自分の名前を呼ぶ声が聞こえる
私もスピリチュアルの専門家という立場上、こうした摩訶不思議な現象についてはその原因をスピリチュアルに求めようとしてしまうことがあります。
しかしながら、聞こえるはずのない声が聞こえる現象について何でもかんでもスピリチュアルに原因を求めるというのは正しい姿勢とは言えません。
まずは一般的に考えられる原因を考察した上で当てはまるものがない場合に、初めてスピリチュアルな原因の可能性を考える。
このくらいのスタンスでいた方がバランスが良いと思います。
ということでいくつかの原因を見ていきましょう。
耳鳴りや幻聴の可能性
まず「聞こえるはずのない声や音が聞こえる」のは、何も音が出ていないのに脳が何らかの原因で声や音を認識しているか、霊的なエネルギーを音として知覚していることが考えられます。
まず前者の場合、耳鳴りもしくは幻聴、ちょっと特殊なものでは脳内爆発音症候群(頭の中で爆発音が聞こえる)などが考えられます。
この場合は素人の意見は全て無視して然るべき機関で診てもらうことをオススメします。
つまり肉体、特に脳が原因で何らかの声や音が聞こえるのなら、これはスピリチュアルに頼るべきではありません。
しかし、聞こえるはずのない声や音の原因が肉体的なものかスピリチュアルなものかの判断はとても難しいため、こうした現象があるならまずは医者に行くことをオススメします。
その上で肉体的に何も問題がないことが明らかになった時点で、スピリチュアルな原因を考えるようにしてください。
医学的な知見のない人がスピリチュアル系のブログなどで「幻聴かどうかの見分け方」なんて書いていますが、その時点でアウトです。
そういう記事には「聞こえてきた声や音を自分の意思でコントロール出来るかどうか」で見分けるとか書いていますが、それだけで幻聴かそうでないかを見分けるのはかなり危険です。
幻聴の症状として自分でコントロール出来てしまうものがないとどうして言い切れるのでしょうか?
私はスピリチュアルに関しては専門家ですが医学的な知見は持っていませんので、こうした無責任なことを書いてはいけないと思いますし自分でも書きません。
あなたもスピリチュアル系のブログなどでこうした内容の記事を見かけても、決して信じないようにしてくださいね。
クレアオーディエンス
さて、聞こえるはずのない声や音が聞こえる原因が肉体(脳)には無さそうだと分かったら、いよいよスピリチュアルな原因を疑ってみましょう。
あなたは「クレアオーディエンス」という言葉をご存じでしょうか?
これはいくつかあるサイキックな能力のひとつと言われています。
クレアオーディエンスとは簡単に言えば「非物質世界からのメッセージを音として知覚する」能力のことです。
非物質世界には物質が存在しませんから、肉体の持つ五感を通して物質世界で知覚するのとはかなり異なった知覚のしかたをします。
たとえば物質的には存在しないものが「見える」能力を透視とか霊視と呼びます。
これは「見える」という視覚を通して非物質世界からメッセージを受け取っているワケですね。
目の代わりに耳を通して聞こえるはずのない声や音が「聞こえる」能力を透聴とか霊聴と呼びます。
クレアオーディエンスとはこの透聴とか霊聴のことなんですね。
クレアオーディエンスは普通に耳を通して「聞こえる声や音」を聞いているわけではありません。
物質世界では「聞こえるはずのない、音として存在しない」声や音を聞いているんです。
名前を呼ぶ声が聞こえるスピリチュアル的解釈とは
ではなぜ、聞こえるはずのない声や音が聞こえるのでしょうか?
先ほども説明しましたが、クレアオーディエンスは非物質世界からのメッセージを耳を通して「声や音」として知覚することですから、あなたが受け取るべき何らかのメッセージがそこにはあると考えるべきです。
クレアオーディエンスに限らず私たちは日々さまざまなメッセージを非物質世界から受け取っています。
何となく「嫌な予感」がするとか、理由はないけれどいつもと違う道で通勤してみたくなるとか、書店でたまたま目に付いた本を買ってしまったとか・・・
これらも非物質世界からの何らかのメッセージと考えられます。
ただしそのメッセージがどのような意味を持つのか、それはそのメッセージを受け取った本人にしか分かりません。
受け取った本人でさえ分からないというケースだって数え切れないほどあります。
だとしても何らかのメッセージであることに変わりはありません。
ですからそのメッセージの意味が分かれば、あなたにとっては少なからず影響を与えることになります。
もう10年以上も前の出来事ですが、私は瞑想中にあるイメージが見えてきたことがあります。
そのイメージは私がこれまで行ったことも見たこともない風景でした。
そのイメージを受け取ったときには、私はその意味が分かりませんでした。
それから2年後、私が訪れた場所で見た風景がこのとき受け取ったイメージの風景と同じものだと言うことが分かりました。
そしてその風景の場所が私の人生に大きな影響を与え、私をスピリチュアルの専門家になる道へと導いてくれたんですね。
詳細に関しては長大になってしまうため説明を避けますが、このように非物質世界からのメッセージの意味が分かったときにはそれなりに大きな影響があるということです。
本題に戻りますね。
クレアオーディエンスで非物質世界のメッセージを聞くって、どんな感じなんでしょうか?
当然ですが普通に耳で声や音を聴いているのとは違った感覚です。
聴こえると言うが、本当はどんな感じ?
クレアオーディエンスを体験した人は分かると思いますが、聞こえてくる声や音はものすごく繊細でおぼろげなものです。
え、いまなんか聞こえた・・・?
というよりもさらに繊細です。
このためほとんどの人はそれが「聞こえた」とは認識しません。
どちらかというと「言葉がひらめいた」という感覚に近いかもしれません。
こう説明すると、そういう経験をしたことある、と思い当たる人もいるのではないですか?
でもこうした本当に繊細でおぼろげな知覚はほとんどの人が流してしまいます。
そして瞬間的に忘れてしまうためじぶんがクレアオーディエンスを体験したことすら認識がありません。
ですから「聞こえた」というよりも、言葉に相当する内容が「頭に浮かんだ」というほうが表現としては的確かもしれません。
こうしたクレアオーディエンスは人によって知覚しやすい人と知覚しにくい人がいます。
知覚しにくい人でも、知覚する練習をすることで知覚でき易くなります。
名前以外にもいろいろなメッセージが届いている
クレアオーディエンスでは自分の名前を呼ばれたように思う人が多いですが、名前以外もいろいろと聞こえてきます。
内容はさまざまですが、いくつか例を挙げてみますね。
・そっちじゃない
・自分の思いに素直になりなさい
・あなたを信じているよ
・いいんだよテキトーで・・・
まあそのときの状況で本当にさまざまな声が聞こえてきます。
そしてその声はあなたに対する「非物質世界からのメッセージ」なんですね。
ですから気のせいだとか思わずに、どんなに些細な声でも受け入れてみることをオススメします。
サイキックなど特別な能力ではない
クレアオーディエンスは「サイキックな能力の一種」と説明しましたが、なにも特別な能力でも何でもないんです。
サイキックな能力と書くと、なんだかすごく特別な能力のように感じてしまうかもしれませんが、誰でも持っている「ごく普通」の能力です。
ただ多くの人が自分の能力に気付いていないだけなんですね。
どうして気付かないかというと、あまりにも繊細すぎるからですね。
晴れた青空には無数の星が出ているのですが、日中は太陽光線が強すぎて星の繊細な瞬きはかき消されてしまい見ることが出来ませんよね?
クレアオーディエンスもこれと同じことなんです。
私たちは普段、五感というとても強い知覚を浴びるように受けています。
この状態は太陽の光と同じことで、五感がクレアオーディエンスの繊細でおぼろげな感覚をかき消してしまうため知覚できないんですね。
でも、ふとした瞬間にこのおぼろげな感覚が一瞬だけ顔を出すときがある・・・それがクレアオーディエンスなんです。
誰もが当たり前のように持っている「普通の能力」なんです。
結局のところ
今回は、名前を呼ぶ声が聞こえるという現象についてスピリチュアルな視点から説明しました。
クレアオーディエンスは誰もが普通に持っている能力であることも説明しました。
ですからあなたにもこの能力はあるんです。
今よりも少しだけこうした非物質世界からの声に注意深くなることで、こうした声がより明確に聞き取れるようになることでしょう。
あなたに届く声はすべてがメッセージであり意味があるということを忘れないでくださいね。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。