私たち日本人は生まれてくるとき、お尻を中心に青い痣(あざ)が出来ています。
これは蒙古斑と言って、日本人の9割は生まれてくるときに蒙古斑を持って生まれてきます。
この蒙古斑ですが、ほとんどの人は子供のうちにだんだん薄くなって消えてしまうのですが、中には大人になっても消えずに残っている人もいます。
こうした蒙古斑が消えずに残ってしまうことに意味はあるのでしょうか?
今回は蒙古斑が大人になっても消えない理由について、スピリチュアルな視点で考えてみたいと思います。
そもそもなぜ蒙古斑は出来るのか、その原因とは?
蒙古斑とはモンゴロイド(黄色人種、蒙古人種)に特有の現象で、生まれたての赤ちゃんのお尻を中心に青い痣が発生します。
蒙古人種に特有の現象であり、出生時に約90%の赤ちゃんに見られるためこれを蒙古斑と呼ぶんですね。
蒙古斑が出来るメカニズムですが、生まれる前にお母さんのおなかの中で成長していく過程でメラノサイトという色素細胞が皮膚の表面に向かって出て行く途中に、皮膚の真皮というところにとどまってしまうことで痣(あざ)として残ります。
一般的な蒙古斑
一般的には赤ちゃんのお尻や背中に発生し、ひとつ、あるいは複数見られることもあります。
色の濃さや大きさもさまざまです。
そして個人差はありますがほとんどの蒙古斑は5才〜10才くらいにはだんだんと薄くなって消えていきます。
異所性蒙古斑
また割合は少なくなりますが、お尻や背中以外にも手、腕、足、肩、顔面などに出来ることもあります(これを異所性蒙古斑といいます)
これらも10才くらいまでには消えていきますが、異所性蒙古斑の3〜4%は大人になっても消えないこともあるようです(これを持続性蒙古斑といいます)
また蒙古斑の有無が健康面で何らかの影響があるかについては、影響があるという報告は無いようです。
蒙古斑についてのスピリチュアルな意味とは?
さて、サイエンスに基づいた説明としては上記の通りですが、スピリチュアルではだいぶ違った考え方をします。
スピリチュアルの世界では「偶然はない」と考えますので、あらゆる出来事、物事にはすべて何らかの意味があると考えます。
ですから蒙古斑についても、ほとんどの人は子供のうちに消えていくのにわずかな人には大人になっても残ってしまうのには明確な意味があるんです。
その意味について、いくつか紹介していきますね。
前世・過去世との繋がり
前世や過去世との繋がりを意味している、という説があります。
これは現世に生まれる前に生きた人生と何らかの繋がりがある、その「印」であるという考え方です。
たとえば過去世で戦国時代の武将として戦いの日々を送るうちに敵の矢を受けて絶命した場合、その矢が当たった場所に痣(あざ)が出来ることがあります。
矢が右腕に当たり、その傷口が化膿して命を落としたような場合には、右腕に丸い痣(あざ)が出来ていたりすることはよくあります。
なぜそんなことが起きるのでしょうか?
それは過去世のそのときの戦いに、現世を生きていくのに関連する何かがある場合がほとんどです。
あなたに矢を放った敵の武将が現世の奥様として生まれ変わっているとか・・・
あなたは過去世で今の奥様に矢を打たれて命を落とした。
このことが分かると、あなたは奥様のやることなすこと全てに腹が立っていた理由に納得することになります。
そして、今あなたの奥様として目の前にいる人は過去世であなたを殺してしまったわけですが、それとてあなたと奥様は過去世で敵対する国に生まれただけで互いに恨みがあったわけでは無いですよね?
当時は殺す側と殺される側。
時代が時代だけに致し方のないことだったと言えるでしょう。
こうして数百年の時を超えて再び二人は出会ったわけです。
奥様は過去世におけるあなたに対する贖罪のために、現世ではあなたの奥様として生まれてきたのかもしれません。
そしてあなたはそのことを赦すため、奥様と結婚したのかもしれません。
そうして一連の繋がりを思い出すために痣(あざ)が出来る、と考えるんですね。
他にも過去世でも夫婦だった二人が、過去世ではなしえなかった何かを現世に持ち越しているというケースもあります。
この場合も、過去世からの繋がりを思い出せる何かとして、体に痣(あざ)ができることがあります。
現世における使命
スピリチュアルな視点で考えると、あなたが現世に生まれてきたことにも意味があります。
その意味にもいろいろありますが、世界を変えてしまうような発明をするとかいうものから自分の周りの人を幸せにするというものまでさまざまです。
それらの意味は個々には優劣はありませんので、そこのところは勘違い無きようお願いしますね。
多くの人はここのところを勘違いしています。
たとえば、社会的に成功して大きな経済力を手にした人が恵まれない人たちにその経済力の一部を還元している・・・これってとても素晴らしいことですよね?
また、年老いた父親を介護するために仕事を辞めて、父親が亡くなるまであらゆることに関して面倒を見続けた・・・これも素晴らしいことでしょう。
もうひとつ、生涯にわたってこれといった大きなイベントもなく平凡な人生を送り亡くなった・・・これはどうでしょう?
これら3人の人生における功績はさまざまです。
多くの人は社会的に成功し恵まれない人たちを助けた人が最も素晴らしい、と評価することでしょう。
そして「せっかく人間として生まれてきたのだから、そんな生き方がしたい」と思うのではないですか?
これって裏返せば「平凡に生きてなにも功績らしいものを残せず死ぬなんていやだ」ということですよね?
でもこれ、大きな勘違いですからね。
生涯にわたってこれといったイベントもなく平凡に生きて死んでいく・・・これだって社会的に大きな成功をした人と同じくとても価値のある生き方です。
もしもあなたがそんな「平凡な」人生を送っているとしたら、それはあなたが現世に生まれてきた使命に関連しているといえます。
平凡な人生にどんな使命があるというのか?
そう思いますか?
確かに、目に見える「ものすごい」イベントとは無縁の人生かもしれませんが、毎日を何事もなく無事に過ごして家族とささやかな幸せを共有する・・・これってすごく貴重なことだと思いませんか?
あなたが日々大過なく生きている。
それだけでもあなたの家族に笑顔と安心感を与えているとすれば、これはあなたが現世に生まれてきた立派な使命だと思いませんか?
ですから「結果」の派手さに騙されることのないようにしてくださいね。
おいおい、それは分かったけどそれと大人になっても消えない痣(あざ)とどんな関係があるんだ?
あなたには多くの人にはない痣(あざ)が大人になっても消えずにある。
おそらく子供の頃にはそのことで悩んだこともあったのでは?
なぜ自分だけ・・・それが原因で同級生からいじめられたりしたかもしれませんね。
消えない痣(あざ)があることで、他の人よりもいろいろと考えたんじゃないですか?
ただ痣(あざ)があるという事実が、他の人には持ち得ない「ものの見方」を手に入れるきっかけになったとすれば、それはスピリチュアル的にも意味のあることと言えるでしょう。
変な話に騙されるな
大人になっても消えない痣(あざ)が持つスピリチュアルな意味は以上のようなものになります。
もしかしたらあなたはこう考えていませんか?
なんだか他のサイトに比べて説明があっさりしてるな・・・
はい、他のサイトではもっと「面白い」説明がいっぱい書かれていますよね?
たとえば、大人になっても消えない蒙古斑が顔にある場合は過去世で迫害をされたときの恨みを持ち越している証ですとか、首にある場合は現世で才能を生かし切れていないとか、膝にある場合は過去世で挫折を経験しているとか・・・
なんだそれ?
はっきり言いますが、みんなデタラメです。
顔に痣(あざ)があったら過去世で迫害に遭った?顔に痣のある全ての人が?例外なく?
そんなわけないでしょう、ちょっと考えればすぐに分かるデタラメです。
逆に言えば顔に痣がなければ過去世で迫害は受けていないと?
過去世で迫害を受けた人の数って、もの凄く多いと思うんですけど?
なんかこういうことを悪びれもなく記事に書いている人って、自分がスピリチュアルに関して無知であることを晒してしまっているって気づいていないんでしょうか・・・
痣(あざ)の位置であなたの人生を占いましょう、みたいな?
それってすごく人を馬鹿にした話ですよね?
当記事にそうした数多くの内容が抜けているのは、確証もなにもないことをさも真実のように書きたくないからです。
大人になっても消えない蒙古斑(あざ)は占いの道具ではありませんよ?
根本がズレています。
大人になっても消えない蒙古斑があることで、あなた自身が「その理由」について考え、気づき、そしてこれからの人生に向かって進んでいくためのものですから。
アカの他人が「腕の蒙古斑は・・・」とか「背中の蒙古斑は・・・」なんて教えていること自体がすごく滑稽なことだと気づいてほしいものです。
結局のところ
今回は蒙古斑のスピリチュアルな意味について考えてきました。
それは「前世・過去世との繋がり」と「現世の使命」に気づくことが主なものでした。
いずれもそうしたことに気づくための「きっかけ」として残っているため、多くのことを教えてくれるわけではありません。
もしもあなたに大人になっても消えない蒙古斑(あざ)があるなら、その意味について是非ともじっくりと考えてみてください。
きっと何かに気づくことでしょう。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。