生きている人間なら誰でも、多少なりとも死に対して恐怖を感じています。
漠然とした不安や言いようのない絶望感、そして絶対に逃れられないことへの恐怖。
死ぬことに対するこうした不安や恐怖心は、いったいどこからやってくるのでしょう?
そしてその不安や恐怖心を取り除くことは可能なのでしょうか?
簡単なことではないかもしれませんが、死の恐怖から解放されることは可能です。
今回は、どうすれば「死の恐怖」から逃れられるかについて、私の体験談から説明していきたいと思います。
▼関連記事▼
死んだら自分の意識はどうなるのだろう?という疑問について考える。
死の恐怖はどこからくるのか
まず、死がなぜ怖いのか、について考えていきましょう。
これにはさまざまな理由があると思いますが、共通しているのは「死がどういうものか分からない」ということでしょう。
結果が見えないものに恐怖を感じる
私たちはどういうときに不安や恐怖を感じるのか?
結果が見えないときです。
たとえば、就職試験の面接が怖いのは、何を訊かれるか分からないからですよね?
そして訊かれた質問にちゃんと答えられるかも分からない。
どういう受け答えをすれば面接で合格をもらえるのか分からない・・・
だから怖いし不安なんです。
もしも、これらに関する答えが分かっていたら、何も怖がる必要はありませんよね?
会社の志望理由を聞かれる、それにはこう答えれば良い・・・これが分からないから怖くなる(笑)
死に関しても同じです。
・なぜ死ぬのか?
・死んだらどうなるのか?
・呼吸が止まると苦しいのか?
・死んだら本当に「無」に帰すのか?
・死ぬ瞬間は自分に分かるのか・・・
どれもこれも、答えの分からないことだらけなのが「死」なんです。
死の恐怖についての実体験
ここで私の体験談を少し紹介したいと思います。
私は若い頃、死というものが異常なほど怖かったんです。
なかでも「死んだときにそれが自分にどう感じられるのか」が、どうしても分からない。
自分なりに考えたのは、死というのは「寝たまま目を覚ますことのない状態」だということです。
人間、眠って目を覚ますまでのあいだは意識がありません。
いやいや夢とか見てるでしょう、と言うかもしれませんが、目が覚めたときに「あ、いま夢を見ていたな」と分かる。
つまり、寝ているあいだのことは「わからない」んです。
目が覚めるから、夢を見ていたなとか、よく眠れたななどと感じるのであって、まさに眠っているときには何も分からない。
死ぬというのは、眠ったまま二度と目を覚ますことのない状態。
目を覚まさないということは、どういうことだろう?
眠っているときのことが目を覚まさない限り「分からない」のなら、死んだということは自分では分からないのだろうか?
分からないって、どんな感じ?
分からないということが分かるのか、それすらも分からないのか?
それすらも分からないって、どんな感じ?
どこからどう考えても、答えが見つからない・・・
若い頃の私にとって、これは途轍もなく大きな恐怖でした。
私は答えを求めて友人や知人、書店などで必死になって「死んだらどうなるか」を調べましたが、結局、自分が納得できる答えは見つけることができませんでした。
死の恐怖を抱えたまま、私は20代、30代を過ごしました。
▼関連記事▼
死ぬと無になることがなぜ怖いのか、その本質を知れば何も怖くない!
ある本との出会い
そして40代に入ったある日、書店である本を偶然見つけます。
「死後体験」坂本政道著(ハート出版)がその本です。
手に取って、中身をパラパラと見てみると、なんとそこには私が求めていた「答え」が書かれていたのです。
著者の坂本政道氏も私と同じく、死に対する恐怖心を強く持っており、あるときアメリカのモンロー研究所というところで開発された「ヘミシンク」という音響技術のことを知ります。
これは特殊な音を聴くことで、人間の意識を意図的に変性意識状態へと誘導するもので、それによって死後の世界や自分の過去世などを垣間見ることができるというもの。
これに強い興味を持った坂本氏が単身アメリカのモンロー研究所を訪れ、実際にヘミシンクを体験した際の記録をまとめたものが「死後体験」という本です(興味のある方は是非お読みください)
なんだか知らないけど、音を聴くだけで死後の世界や過去世を垣間見ることができるって?
マジ?
と思いました。と同時に、
マジだったらすごいな・・・
とも思いました。
死後の世界が本当にあるなら、死んだ後にも何らかの記憶や体験がある、ということになりますし、過去世が本当にあるのなら、自分は何度も生まれ変わっていることになる。
ということは、死んだ後どうなってしまうのか、の答えの一部が分かるということになります。
死後の世界を死なずに体験できる
いままで何の手がかりもなく、ひたすら恐怖におののいていた私は、このヘミシンクというものに一筋の光明を見いだした気分になりました。
百聞は一見にしかず。
坂本氏の本から、どうやら死後の世界は存在するようだということは分かりました。
あとはそれを自分自身で確かめるしかない!
ということで自らヘミシンクを始めたところ、これが確かに死後世界はある、ということを体験しました。
そして自分のいくつもの過去世や、過去世が今生に及ぼしている影響などについても知ることができました。
その結果、あんなに怖かった「死」というものが、いまでは全く怖くなくなりました。
死後も自分の存在が消えて無くなってしまうわけではない。
そのことが分かったためです。
これは知識として「理解した」というレベルではなく、ヘミシンクによる実体験で「分かってしまった」ということです。
頭で理屈として理解するのと、実際にそれを体験して「分かる」のとは大きな違いです。
頭の理解は、反論やそれを否定する確証が出てきた場合、案外簡単に瓦解してしまいます。
ですが実体験により分かったことは、たとえどんな反論や反証を突きつけられても崩れ去ることはありません。
死に関しては、わたしはそこまで明確に「分かって」しまったので、科学的に否定されようがちっとも揺るぎません。
人間は死後も意識は残り、死後の世界を経て次の生へと移っていく。
これを過去から現在、未来へと延々と繰り返していくんです。
死はすべての終わりでも何でもなかったんです。
長い長い道のりの過程に過ぎない。
怖がるようなことは何もない・・・と今でははっきりと分かります。
まとめ
今回は、死の恐怖から解放される方法について説明してきました。
死の恐怖は、死がどのようなものか「分からない」ために生じるものです。
死がどんなものか、どんな状態かを明確に知ることで、その恐怖は完全になくなります。
それを知る方法がヘミシンクだ、ということです。
ヘミシンクについての詳細は、以下の記事にまとめていますので、そちらも併せてお読みくださいね。
関連記事:ヘミシンクとは。聞き慣れない言葉だけどどのようなものだろう?
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。