あなたは自分が何歳まで生きられると思いますか?
よほど特殊な事情でもない限り、自分の寿命を知っている人はいないでしょう。
ところであなたは、自分の寿命があとどのくらいあるか知りたいですか?
知りたい人も知りたくない人もいると思いますが、そもそも人の寿命はなぜみんな違うのでしょう。
今回はこの、謎に満ちた寿命についてスピリチュアルな視点から考察していきたいと思います。
寿命についてのいくつもの謎
生物学的には、人間の寿命は何歳だと思いますか?
2016年に科学雑誌「ネイチャー」に発表された論文によると、人類の年齢の限界は115歳とのこと。
世界で最も長生きしたのはフランス人のジャンヌさんという人で122歳です。
日本でも115歳を超えて生きた人は記録上10人もいません。
そういう意味では人間の寿命の限界が115歳というのは正しいのでしょう。
しかしこれとは別に、遺伝的に見ていくと人間の寿命は55歳程度ではないか、との説もあります。
というのは55歳前後を境として、細胞分裂時のDNA複製エラーにより起こる癌が急増し、さらにこうした癌細胞を排除する免疫機能も働きが弱まることが根拠のようです。
とはいうものの私たちの寿命は55歳よりもかなり長くなっています。
これは食生活の改善や衛生面の向上などが急速に進んだことも影響しています。
実際問題として、私たち日本人の平均寿命は80歳を優に超え、100歳以上の人口も劇的に増えています。
で、あなたは何歳まで生きられるのでしょうか。
普通に考えれば80歳までは生きられそうと思うんですが、人生なんていつ何が起きるか分かりませんから、明日生きている保証なんて何一つありません。
あと何年生きられるか知ることが出来れば、その間に何が出来るか、何をするか、と考えられますよね。
やりたいことが出来ずに突然死んでしまうのは嫌だと思う人は案外多いものです。
そういう意味で、自分の寿命を知りたい人は少なからずいるんですね。
寿命については遺伝的に55歳とか生理学的に115歳が限界とか言われますが、現実的には分からないことだらけです。
ここからは、寿命に関する数々の謎について見ていきましょう。
生まれる前から寿命は決まっている?
私も子供の頃、祖母から「人間は生まれる前から寿命は決まっているんだから」と言われたものでしたが「じゃあボクは何歳まで生きるの?」と聞くと、
「それを知っているのは神さまだけ」
なんて言われましたっけ。笑
祖母にしてみれば、どう生きたところで知れているんだから好きなように生きなさい、というつもりで言っていたのだろうと今は思っています。
で、人間の寿命って本当に生まれる前から決まっているのでしょうか。
これについては科学的な視点で答えれば「決まっているわけ無いだろ」となります。
そりゃそうですよね、人生なんていつ何が起きるか分からないんですから、それが事前に決められているなんてことはありっこない・・・これが科学の立場。
しかしスピリチュアルの視点で考えると、事情は変わってきます。
人は新たに生まれ変わるとき、今回の人生の目的を決めて生まれてきます。
その目的を達成するために「ある程度」寿命も決まってくることがあります。
たとえば今回の人生の目的が、
・家族の愛情をふんだんに受け取る
のようなものだった場合には、長生きして子供や孫と楽しい毎日を過ごすために90歳、100歳まで生きる前提で生まれてくることがあります。
また、
・限られて人生の中で学びを得る
のような人生の目的を持って生まれてきた場合、若くして不治の病にかかり命を落とすことを決めているかも知れません。
ただ、正確に何歳と何ヶ月何日で寿命が尽きる、みたいに厳格なものではなく、人生を生きる上である程度は臨機応変に寿命は変化するようです。
そういう意味では、生まれる前から寿命は決まっているというせつはある程度は当たっていると言えそうです。
自分の寿命を知る方法がある?
自分の寿命を知る方法があると主張する人がいます。
高齢になり自分の死期を悟るとか、病気の進行に伴って死を受け入れるということはあると思いますが、特に健康面で問題もなく、働き盛りのひとが「自分は24年後に死ぬ」なんて分かるかと言えば、これはかなり怪しいと言えます。
しかし世界には「自分は何歳で死ぬ」と予言してその通りになった人もいますので、寿命を知ることは絶対に出来ないと断言は出来ません。
ちなみに私の母は、75歳から80歳の間に死ぬと公言していましたが、93歳になる現在も施設で元気に生きています。笑
自分の寿命を知る・・・これはないな。
寿命は自分で再設定できる?
はっきり言います、アホか。
なんですか寿命の再設定って?
人は生まれる前から今世の目的に沿った寿命が決められていて、その期間の中で人生から学びを得るものですが、この「決められた寿命」は自分で知ることは出来ません。
自分で知ることが出来ない以上、寿命の再設定なんて出来るはずがありません。
寝言は寝てから言え、って感じですね。
手相で寿命が分かる?
これもはっきり言いますね、馬鹿なの?
手のシワですよ?
手についたシワから人生のイベントが分かるなら、なぜもっと普及しないのでしょう?
理由は明白、デタラメだから。
手相占い師はあなたの手のひらを見て「生命線がここで切れているので40歳頃に生死を分ける大病をします」なんて言います。
んなワケ無いでしょうに。笑
じゃあ不幸にも事故で手を失った人の運勢はどうなるのでしょう?
もういい加減、占いなんて信じるのやめませんか。
寿命の意味をスピリチュアルに考える
ここまで、寿命に関する謎(というか戯言?)について紹介してきました。
スピリチュアルな視点で考えた場合、人の寿命にはどのような意味があるのでしょうか。
実はこれにはとても深い意味があります。
人は生まれるときに「今世の人生のテーマ」を決めて生まれてきます。
しかしそのテーマを全うするためにどう生きるかは一切決められていません。
つまり生き方に関しては完全にお任せなんですよ。
だとすると、
・決まった寿命の範囲に人生のテーマを全うする
・決まった寿命の範囲では人生のテーマを全うできない
・人生のテーマとは無関係な生き方をする
・テーマが重すぎて途中で投げ出す
などなど、いろんな人生が想定できるわけです。
しかし、どう生きようが自由とはいえ、テーマと全く関係ない生き方をするのは今世に生まれてくる意味が全く変わってしまいます。
このため、あなたが人生のテーマに沿った生き方が出来るように、さまざまな「お膳立て」が随所に散りばめられているんです。
テーマを全うするために最適な国、時代、両親、交友関係なども予め設定されています。
さらに人生の節目にもさまざまなイベントが準備されていて、そうしたお膳立ての助けを借りながらテーマを全うしていきます。
ただし人生にはアクシデントがつきものですし、番狂わせのイベントなんかも起きることがありますから、人生のテーマを全うするのはそう簡単なことではありません。
そんな山あり谷ありの人生を生きながら、寿命の範囲で人生のテーマを全うできれば、あなたは次の人生を送るために生まれ変わるときには「別のテーマ」を設定して行くわけですね。
しかし残念ながらテーマを全うできなかった場合、別の人間として生まれ変わっても今回と同じテーマを生きることになります。
途中で投げ出してしまう(つまりは途中で人生を放棄してしまう)とか、テーマとは無関係の人生を生きた(ほとんど無いですが)場合も、生まれ変わってもう一度同じテーマを生きることになります。
今回の人生のテーマを全うするために寿命も決めて生まれてきますから、通常はちゃんと人生のテーマを全うできるようになっているんですけどね。
問題は、あなた自身が人生のテーマが何なのか知ることが出来ない、ということです。
自分が生まれてきた目的を知ることもなく人生を生きていく。
そして人生が終わったときに、人生のテーマを全うできたかどうかが分かる。
なんとも不思議な感じがするかも知れませんが、スピリチュアルな視点で見た寿命とはそういうことなんですね。
結局のところ
今回は、自分の寿命についてスピリチュアル的に知ることの可否、および人生の意味について解説してきました。
これはこれで良いんだろうな、と私は思います。
私たちの本質は肉体ではなく意識にありますから、意識の成長のために何度も生まれ変わって人生を繰り返すと考えれば至極納得いくシステムだと思うんですが、いかがでしょうか。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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