あなたはもう気付いているんでしょう?
幽霊なんてちっとも怖いものじゃないって。
本当に怖いのは幽霊なんかじゃなくて・・・
もっと「別の何か」なんですよね?
今回はその「別の何か」について掘り下げてみたいと思います。
幽霊なんてちっとも怖いものじゃない
本ブログの別記事にて「幽霊が怖い」と感じる仕組みについて詳細にお話ししました。
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幽霊が怖いを克服するには、たったひとつの真実を理解するだけでOK
この記事の中で、幽霊というものの存在を理解出来ないことがそもそもの恐怖の原因であると述べました。
本記事ではこれについてより深掘りしてみたいと思います。
理解出来るものと理解出来ないもの
ひとつ例を挙げてみたいと思います。
あなたは会社の上司の葬式に参列しています。
多くの会社関係者もお焼香をと集まっています。
みな一様に沈痛な面持ちです。
その中にひとりだけ笑っている人がいます。
葬式が始まってから終わるまでずっとニヤニヤし続けています。
こんな場でニヤニヤ笑うなんて不謹慎な!
と怒る前に、この笑っている人に対して不気味さを感じませんか?
理由はもうお分かりですね?
彼がなぜ笑っているのか理解出来ないからです。
上司の葬式の席で最初から笑いっぱなし・・・
どう考えても不自然だと思いませんか?
あいつなに考えてんだ、薄気味悪い・・・
あなたを含めほとんどの人はそう思うことでしょう。
そして上司の葬式の帰り道、笑っていた彼があなたの後ろをずっとついて来たら・・・
これは相当こわいと思いませんか?
あなたの後をついてくる「笑う男」
彼は紛れもない生きた人間です、幽霊なんかじゃありません。
それなのにメチャクチャ怖いですよね?
何故怖いのか分かりますか?
それは笑う男が何を考えているか分からないからですよね。
なぜ葬式の最中、ずっと笑っていたのか?
そしてなぜ自分の後をついてくるのか?
さらに言えば、彼はこの後なにをするつもりなのか?
すべてが理解不能です。
彼はあなたの後をついて来て、人気のないところであなたに危害を加えるかも知れません。
そう考えると、いても経ってもいられないくらいに怖いですよね。
何をされるかも分からない、それに対する対処法も分からない、自分はいったいどうすれば良いのか?
もうひとつ、例を挙げますね。
あなたは夜中に目を覚まします。
そして傍らに何かの気配を感じます。
そちらを向くとそこには、先月自分の後を追いかけてきて車にひかれて死んだ娘が立っています。
死んだ娘はあなたを見てニコニコと笑っています。
このときあなたは恐怖を感じるでしょうか?
理解さえ出来れば怖くない
ここまでふたつの例を見てきました。
ひとつは生身の人間の例ですが言い知れぬ恐怖を感じたのではないでしょうか?
もうひとつは死者すなわち幽霊の例ですが、これはさほどの恐怖を感じなかったのでは?
この違いななんなんでしょう?
もうお分かりですよね?
答えは「理解出来るか出来ないか」です。
ふたつめの娘の幽霊の例では自分を追いかけてきて車にひかれて死んだ。
そのことにあなたは責任を感じていることでしょう。
そんなときあなたの前にニコニコと笑っている娘の幽霊が現れた。
怖いと感じる前に、ああ自分のことを責めてはいないんだ
だから笑っているんだ・・・と安心しますよね。
きっと娘はあなたに責任はないということを分かってもらうために現れたんだ・・・
あなたは安心すると同時に愛おしい娘に計り知れない愛情を感じることでしょう。
そこに「怖い」なんて感情が入る余地なんてこれっぽっちもないのではないでしょうか?
相手が幽霊だとしても、あなたの目の前に現れた理由が明確に理解出来るなら怖いなんて微塵も感じないものです。
これに対し最初の例の「葬式で笑う男」は何を考えているのかまったく理解出来ません。
そしてその「何を考えているか分からない」男がずっとあなたの後をついてくるんです。
これは途轍もなく怖いですよね。笑
その男の存在も、何を考えているのかも、そして何をしようとしているのかも、何もかもが理解出来ない。
仮にその男がなぜ葬式の席で笑っていたのか、そしてなぜあなたの後をついて来たのか。
その理由が分かればきっとそこまで怖くは感じないことでしょう。
人間は自分が理解出来ないこと、そしてそれが間違いなく自分に関係することだとほぼ間違いなく恐怖を感じます。
理解出来なければどう対処して良いのか分かりませんからね。
まとめ
今回は「恐怖」について考えてきました。
人間は自分で理解出来ないものごとに恐怖を感じます。
それが幽霊かどうかは関係ありません。
得体の知れない幽霊をみればそれは怖いと感じるかも知れませんが、なぜ現れたのかが分かれば怖くはないんです。
あなたが目にしたこと、体験したことを理解出来ず受け入れられないならば、そしてそれがあなたに危害を及ぼす可能性があるなら、あなたは怖いと感じるはずです。
つまり
見たもの、体験したことが怖いのではなくあなた自身がどう感じるか、なんですね。
怖いか怖くないか、それは100%あなた次第だということです。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。