
スピリチュアル界隈には、正直なところ、怪しいと感じる人が少なくありません。
目に見えない世界を扱うのがスピリチュアルですから、何が真実かを見極めるのはとても難しいのが現状です。科学の分野であれば、明確な確証がなければ信用されません。でも、スピリチュアルは合理的な確証を示すこと自体が難しい世界です。
そのため、スピリチュアルな世界の人たちが言ったことは、誰にも証明されないまま信じられてしまうことが多いのが現状です。こうした背景もあって、デタラメなことを言う占い師や、怪しい霊能者・ヒーラーの類いが増えてしまっているのだと思います。
中でも「スピリチュアルカウンセラー」という肩書きは、最近よく見かけるようになりました。今回は、このスピリチュアルカウンセラーについて、私なりに考えてみたいと思います。
スピリチュアルカウンセラーとは、そもそも何者なのか
スピリチュアルカウンセラーを名乗る人が、最近やたらと増えてきているように感じます。
カウンセラーというからには、カウンセリングを行うのだと思いますが、スピリチュアルなカウンセリングとは、具体的に何をするものなのでしょうか。
コンサルティングであれば、クライアントのゴール設定に向けて道筋をつけていきます。一方、カウンセラーは、あくまで相談を聞きながら、クライアント自身が答えを見いだす手助けをする役割です。専門知識や技術が必要とされるため、心理カウンセラーには国家資格や民間資格があり、その人が十分な技量を持っているかを証明する仕組みがあります。
実は私自身も、以前、民間の通信講座でメンタル系のカウンセラー資格を取得したことがあります。実務でカウンセリングを行った経験はありませんが、その過程で「心に悩みを抱えている人に寄り添うこと」がいかに簡単ではないかを、多少なりとも学びました。
そうした視点で見渡してみると、スピリチュアルカウンセラーを名乗る人の中には、失礼ながら、十分なカウンセリングのスキルを持っているとは思えない方も見受けられます。「私はスピリチュアルカウンセラーです」と、自ら名乗っているだけの方も、少なくないのではないかと感じています。
スピリチュアルカウンセラーに、公的な資格はあるのか

心理カウンセラーには、国家資格・民間資格がいくつか存在しており、資格保有の有無で、ある程度スキルを判断する材料になります。
ただし、カウンセラーは心理カウンセラーだけを指すわけではありません。美容カウンセリング、法律カウンセリング、環境カウンセリングなど、さまざまな分野のカウンセリングが存在します。こうした分野には、そのための専門資格がない場合も多く、カウンセラー自身のプロフィールや経歴を確認することで、信頼できるかどうかを判断することになります。
たとえば、美容についてカウンセリングを受けようと思ったとき、単に美容が好きなだけの人と、業界で長年製品開発やマーケティングに携わってきた人、どちらに相談したいと思うでしょうか。
趣味が高じて優れたスキルを持つに至った方もいるでしょう。ただ、悩みを抱えている人に寄り添うのがカウンセラーの役割である以上、求められるスキルは自ずと見えてくると思います。スピリチュアルカウンセラーに限らず、カウンセラーという仕事は、スキルによって得られる満足度が大きく変わってしまうものなのです。
本物と偽物を見分けるためのポイント
では、スピリチュアルなことで誰かに相談したいと思ったとき、どうやってカウンセラーを選べばいいのでしょうか。
安易に相談した相手が本物であれば良いのですが、そうでない場合、痛い目を見ることも少なくありません。ここでは、注意深く選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
口コミは、どこまで信用できるか
多くの方が最初にするのは、ネットで口コミ情報を調べることだと思います。ただ、拾ってきた口コミをそのまま鵜呑みにするのは、少し危険です。
その口コミが本当に利用者の声なのか、サクラややらせではないのか、私たちには判断する術がありません。長年スピリチュアル業界を見てきた実感として、口コミはあまり当てにできないと感じています。
また、カウンセラー本人のプロフィールに「これまで1000人以上のカウンセリングをしてきました」「霊視ができます」といった記述を見かけることもあります。すべてが嘘だとは言いませんが、「霊が見える」といった主張は、話半分くらいに受け止めた方がいいかもしれません。私たちにとっては「見えない」ものを「見える」と言っているわけですから、確認のしようがないのです。
過度な期待は禁物です
口コミが当てにならないとすると、何を頼りにすればいいのでしょうか。おそらく、周囲にスピリチュアルカウンセラーのカウンセリングを受けたことがある人は、あまりいないと思います。自分で調べられる範囲で調べ、実際にコンタクトを取ってみるしかないというのが実情です。
その際に大切なのは、あまり期待しすぎないことです。悩みに悩んで相談を決意したのですから、期待したくなる気持ちはよく分かります。ただ、本物のスピリチュアルカウンセラーは、心理カウンセラーと同様に、基本的にはあなたの相談に耳を傾けるだけです。若干のアドバイスはあっても、カウンセリングの主体はあくまであなた自身であり、カウンセラーはあなたが求める答えにたどり着く手助けをする存在に過ぎません。
「相談すれば、すぐに答えが得られる」と期待していると、がっかりしてしまうかもしれません。具体的な指示やアドバイスを求めるのであれば、それはカウンセラーではなく、コンサルタントの役割です。
恐怖心を煽るカウンセラーには、特に注意を

そのカウンセラーが本物か偽物かは、実際に接してみないと分からない部分もあります。ただ、比較的シンプルな見分け方があります。
話してみて、少しでも不安な気持ちになるようであれば、そのカウンセラーは信頼しない方がいいと私は考えています。
たとえば、悩みを相談したときに「悪い霊が憑いているせいです」「ご先祖様の悪行が影響しています」「身近な人があなたを恨んでいます」といったことを言われた場合です。
こうした言葉には、恐怖心を植えつけて依存させようとする意図が潜んでいることがあります。「悪い霊が憑いている」と言われれば、多くの人は不安になり、「どうにかしてください」とすがりたくなってしまいます。
私の理解では、そもそも悪い霊が取り憑くというようなことは、極めて稀なことです。仮に本当に「視える」能力を持ったカウンセラーがいて、何か気になるものを感じ取ったとしても、それをわざわざあなたに伝えて怖がらせる必要は、本来ないはずです。
オカルト映画に出てくるような、大掛かりな除霊のシーンをイメージされる方もいるかもしれませんが、あれはあくまで演出です。何かをわざわざ「あなたには悪い霊が憑いている」と告げてくる背景には、別の意図がある可能性を、一度疑ってみることをお勧めします。
不安を煽るようなことを言うカウンセラーからは、距離を置くことをお勧めします。
カウンセリングの料金について
スピリチュアルカウンセリングの料金に、明確な相場のようなものはありません。ただ、あまりにも法外な料金設定をしているカウンセラーは、避けた方が無難です。
たとえば、1時間程度のセッションで数万円もの料金を請求する場合は、少し高すぎるかもしれません。また、カウンセリング自体の料金はそれほど高くなくても、除霊のオプションや、高額なお守り・パワーストーンなどを強く勧めてくるようなケースも、注意が必要です。
一般的にカウンセリングは、一度で完結するものではなく、何度かのセッションを重ねながら、クライアント自身が少しずつ悩みに気づいていくプロセスです。1回の料金が突出して高いのは、そうした継続を想定していない証かもしれません。
まとめ
今回は、スピリチュアルカウンセラーについて考えてきました。
すべてのスピリチュアルカウンセラーが怪しいわけではありませんが、注意が必要な方が一定数いることも事実だと思います。
恐怖心を煽ってくるカウンセラーには、特に注意してください。「霊が取り憑いている」といった言葉で不安にさせてくる相手は、信頼しない方がいいというのが、私の率直な考えです。
霊にとりつかれることを怖がるよりも、あなたを不安にさせて依存させようとする人がいるということの方を、少し警戒しておくといいかもしれません。
あなたは、スピリチュアルカウンセラーに相談するとしたら、何を基準に選びますか?
免責事項
本記事は筆者自身の体験や、一般的に知られている情報・スピリチュアルな視点をもとに構成されています。
記事内でご紹介している内容は、特定の個人や団体を批判する意図はなく、読者の皆さまがご自身の判断で相談先を選ぶための一つの視点として提供するものです。
心や体の状態について具体的な悩みをお持ちの場合は、医師や公的な資格を持つ専門家にご相談ください。
筆者プロフィール
Hiro(アクアヴィジョン・アカデミー公認ヘミシンク・トレーナー)
2008年よりヘミシンクを本格的に探究し、意識の拡張や内的成長をテーマに継続的に実践。
アクアヴィジョン・アカデミー公認ヘミシンク・トレーナーとして、これまでに延べ1,000名以上の参加者にプログラムを提供・ガイドしてきた実績を持つ。
民間のメンタル系カウンセラー資格を取得した経験もあり(実務経験はなし)、カウンセリングという営みの難しさにも一定の理解を持つ。
現在は、スピリチュアルや意識の世界を探究するブログを複数運営中。
専門知識と体験に基づいた、初心者にもやさしい情報発信をモットーに、誰もが自分の内なる声とつながるきっかけづくりをサポートしている。


