ヘミシンクには数多くのフォーカスレベルがありますが、中でも私がいちばん好きなのがフォーカス15です。
ヘミシンクとはアメリカ・モンロー研究所で開発された音響技術で、ヘッドフォンを使って特殊な音を聴くことで脳波を特定の周波数に誘導するものです。
脳波の周波数と意識状態の間には相関関係があることが知られていますが、脳波をそうした特定の意識状態に相当する周波数に誘導することが出来れば、その意識状態での体験を意図的にすることが出来る・・・これがヘミシンクの原理です。
ヘミシンクについて、詳細は以下の記事に詳しく紹介していますので、併せてお読みくださいね。
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ヘミシンクについて、その真実の姿を専門家が余すことなく説明します
今回は、私のフォーカス15における体験談のひとつを紹介したいと思います。
フォーカス15の探求
今回の体験は以下の市販CDを用いました。
CDタイトル:Gateway Experience(Wave5)
トラック名:#6「フォーカス15の探求」
Gateway Experience シリーズCDは、ヘミシンクの各フォーカスレベル(F10〜F27)を自宅で学習するための日本語ガイダンス入りのCDセットです。
全部で8巻あり、8巻トータルで50本のセッションが収録されています。
今回のフォーカス15が収録されているのは5巻(Wave5)となります。
これね↓
Wave V エクスプロアリング(探索)Focus 15への旅
5巻に収録されている6セッションの最後に当たる「フォーカス15の探求」は、フォーカス15のフリーフローセッションです。
フリーフローとは、和訳すれば「自由な流れ」となりますが、この言葉はヘミシンクでは「自由行動」という意味で使われます。
つまりフォーカス15まで誘導されたあとは自由にフォーカス15を探索することができるよう、ガイダンスが入っていません。
ガイダンスが入っていないため、フォーカス15で何をしても自由なのですが、逆を言えば自分で何をするか決めていないと「あれ、何も起きない・・・」で終わってしまう危険もあります(笑)
そういう意味で、フリーフローセッションは聴く側が自主的(能動的)に目的意識を持たないと上手く体験できないことが多いです。
今回は私に明確な目的があります。
その明確な目的とは、数日前に別のヘミシンクCDを聴いていたときに受け取ったメッセージの意味を自分のガイドに確認したい、というものです。
数日前に聴いたセッションで受け取ったメッセージとは、
「考えて行動するのではなく、感じて行動せよ」
というものでした。
昔のカンフー映画でブルース・リーが言っていたようなフレーズですが、そんなメッセージを受け取ったのです。
このメッセージについて、何となく分かるのですがもう少し明確に理解したいと思い今回のセッションで聴いてみようと思い立った次第です。
それでは体験談、いってみましょう!
ガイドと会う
いつものように準備のプロセスを経て、フォーカス15に誘導される。
ガイダンスがフリーフロー開始を伝えている。
早速、自分のガイドを呼んでみる。
呼んでみるといっても、ガイドに合いたいの出来て欲しいと心で唱えるイメージ。
そしてガイドと会うイメージをする。
建物の階段を下りていくイメージ、地下室へと向かっている。
階段を下りきったところに古めかしい木の扉がある。
その扉を押し開けると、中はオーセンティックなバーのようである。
バーカウンターの向こうに若いバーテンが立っている。
カウンター席に腰掛けて少しすると、私が入ってきた扉が開く音がする。
誰かが入ってきた・・・ガラの悪い作業員風のおっさんである。
ここでちょっと解説を。
この作業員風のおっさん、私のガイドである。
はじめてガイドに合う際、どんなガイドが来るのかワクワクしながら待った。
個人的にはレースクィーンとかバニーガール(古いネ)みたいな色っぽくて若い女性の姿で現れてくれたら良いな・・・なんて思っていた。
ところが私の目の前に現れたのは、ガラの悪い作業員風の格好をしたおっさんだった。
その時のガイドの言葉、今でも忘れない。それは・・・
なんだ、俺じゃ不満か?
というものだった。
自分で期待していたガイドとはほど遠い姿で私の前に現れ、口のきき方も乱暴。
自分で想像もしなければ期待もしていない風貌で登場したガイドは、逆に「これは私の勝手な想像ではない」という確信に変わった。
そんなガイドとのやり取りである。
ガイドとのやり取り(体験談)
「ワリぃ、ワリぃ、遅くなっちまって。元気だったか?」
こんな調子で会話が始まった。
以下、ガイドと私の会話を紹介する。
ガイドを「ガ」で、私を「私」で表記する。
ガ:「今日おまえが聴きたいこと、分かってるぞ」
私:「え、何で分かるんですか?」
ガ:「分かるよ当たり前じゃねえか、おまえのガイドだぞ」
私:「なるほど・・・」
ガ:おまえがこの間、考えて行動するんじゃなくて感じて行動する、とかメッセージもらってただろ、あれ正解、良いメッセージだ」
ガ:「人間、頭で考えて分かったつもりになってても、結局は本当の意味で腑に落ちたことしか分かってないもんだよ。理屈なんかなくても感覚でこっち、って決めたならそれはだいたい正解だ」
ガ:「逆に頭の中で考えて理屈をこね繰り回して出した結論は、けっこう外れてることが多いんだよ。一生懸命考えて行動したのにドツボにはまったこと、何度もあるだろ」
私:「ありますよ、でもなんで考えて出した結論はダメなんですか?」
ガ:「当たり前のことだぞ、考えるってことはおまえの心がどこかで納得していないからだ。納得していないのに理屈で無理やり納得させて正しいと思い込んでるだけだから、実際にやってみるとダメになるんだよ、当然の結果ってことだ」
私:「でもそうやって考えて考えて出した結論が上手くいくことだってあるでしょう?」
ガ:「ない」
私:「え?」
ガ:「ないよ、そんなの皆無だ。見た目で上手くいったように見えたとしても、それがおまえにとって良い結果とは限らないだろ?今まで散々そういう思いを繰り返してきてるだろ?その場は良い感じに思えても、長い目で見ると決して良くなかったりするもんだ」
私:「まあ確かに・・・そういう経験は結構多いかもしれないけど・・・」
ガ:「逆に思いつきで決めて行動して、とんでもない目に遭うこともあるだろ?でもそれはそう見えるだけで、実はおまえにとってベストの結果だったりするんだよ。そのとんでもない結果が、あとから正しかったって分かるんだよ」
その時、私の脳裏に浮かんだ出来事。
それは今から25年も前のことだ。
当時、私は深く考えもせず勤めていた会社を辞めた。
自分で商売を始めようと思い立ったためである。
ところがその商売は上手くいかず、経済面で散々家族に迷惑をかけてしまった。
商売が立ち行かなくなり、警備員のバイトをしながら日銭を稼いでいた。
ガ:「あの当時、おまえが得たものは何だった?」
ガイドにそういわれて、腑に落ちた。
当時、私は自分では「落ちるところまで落ちた」と思っていた。
ただただ、日々の生活のためだけに働いていた。
将来のことなんて考えることが出来なかった。
だが、そんな生活の中で様々な人と接することが出来た。
警備員仲間は当時の私と同様、日々の生活をするだけの収入を稼ぐのに精いっぱいだったが、そういう人たちとの交流が私の人生観を変えていった。
サラリーマンを続けていたら決して出会うことのなかった人たち、接することのなかった人たち、一緒に酒を飲んで話すことなんて絶対になかった人たち。
そういう人たちと接しながら観ていた景色は、私の価値観そのものを変えてしまった気がする、もちろん良いほうに。
既成概念に捕らわれない生き方の大切さを身にしみて感じていたように思う。
ガ:「そういうことだ、あれはあれで良かったんだよ」
ここでCDのガイダンスがセッションの終了をアナウンスしている。
ガイドにお礼を言って覚醒状態へと帰還する。
セッション終了。
大事な気付き
ここまでが体験談です。
今回の体験で得た気付きは、私にとってはとても大きなものでした。
人間、どうしても見た目に惑わされがちです。
会社で出世して地位も名誉も得て、収入も増えていけば、世間一般には「成功」した人と映るでしょう。
でも、それが必ずしもそうとは限らないということです。
出世するために家族との時間をすべて仕事につぎ込み、子供の世話や家のことなどはすべて奥さんに丸投げで、たまの休日は家でごろごろして奥さんに偉そうに振る舞う。
あなたは良くてもそれって奥さんや家族の人たちはどう感じるでしょうか?
あなたが定年で会社を辞めたとき、奥さんに三行半を突きつけられる。
熟年離婚の典型ですよね。笑
これはあくまでひとつのたとえ話ですが、あなたが見ていた風景がベストとは限らないということです。
私が25年前に会社を辞めた後、私の生活はどう見ても「最悪」なものでした。
でも、あの時の経験が今の自分には必要なことだったと確信できます。
そういう意味で、考えて行動するのではなく感じて行動した結果は、時間差で正しいことが分かったりするんです。
今の私にとって、この気付きはとても大きなものなんです。
まとめ
今回はフォーカス15における、私自身の体験談のひとつを紹介させていただきました。
フォーカス15は「無時間」の状態だと言われています。
これは「時間の概念が存在しない」という意味ですが、時間を超越して様々な体験が意味を持ってくる、それを体験できる状態とも言えると思います。
今回紹介した体験はあくまで私個人のものですが、私の体験をおよびいただいたあなたが何かを感じていただけたなら幸いです。
そしてフォーカス15に興味を持っていただければ、もっと幸いです。笑
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。