あなたには、何が原因となっているのか分からないトラウマはありますか?
子供の頃にみんなの前で笑われてから人前で話をするのが怖いとか、
悪いことをしたとき親に物置に閉じ込められたため大人の今も狭い場所が苦手とか、
体調の悪いときに嗅いだ香水の香りで気分が悪くなって以来、香水の匂いがダメとか。
トラウマにはその原因となる出来事が必ず存在するものです。
でも、そうした原因について思い当たるものが無いにもかかわらず、トラウマを持っている人ってたくさんいます。
そういう原因不明のトラウマのなかには前世や過去世の記憶が関係していることも少なくありません。
今回はトラウマと前世の記憶について説明していきますね。
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まず最初にそもそも論からはじめたいと思います。
そもそも前世なんて存在するのか、という疑問です。
悲しいことに今の世の中、科学でちゃんとした説明が出来ないものについては「真実ではない」というレッテルを貼られます。
おかしな話だと思いませんか?
科学なんてまるで完璧ではない学問であるにもかかわらず、その科学に則った説明が出来ないものは否定してしまうんです。
何故このような「科学絶対主義」ともいえる世の中になってしまったのか、その理由についてはここでは追求するつもりはありませんが、ひとつはっきりさせておきたいのは科学では説明のつかないことなんて山ほどある、ということです。
実際、科学者たちはそのことをしっかりと認識しています。
ですから科学で説明の出来ないことを頭ごなしに否定するようなことはしません。
科学ではそのことを解明できていない、という言い方をします。
だから科学者たちは昼夜を問わず研究に研究を重ね、そうした「未だ解明できていない」事象に関して探究を続けているんです。
こうした科学者たちの愚直ともいえる研究姿勢が今までに多くの「謎」を解明してきたという事実は世界中の人々の知るところです。
ですから、私は科学を否定するつもりは毛頭ありません。
ただ、科学を妄信するあまり科学で解明できていないことは真実ではないと勝手に思い込んでいる人がたくさんいることに警笛を鳴らしているんです。
宜しいでしょうか?
科学で証明されていないこと、イコール、科学的でない(非科学的)ではないですよ。
世の中には科学で説明出来る範疇を超えた事象なんて山ほどあるんです。
それらすべてを非科学的と切り捨てていくことは科学をも否定することに繋がるって分かっていますか?
話を前世に戻しますね。
前世について、科学ではその存在を「説明出来ません」
ただここまでの説明でお分かりのように、説明出来ないから「前世は存在しない」とは言い切れないんです。
明確にいえることは「前世の存在を科学的には説明出来ない」ということだけです。
なぜ科学では「前世の存在を説明出来ない」のか?
ではなぜ科学では前世の存在を説明出来ないんでしょうか?
これは人間の「死」についての認識が関係しています。
科学では「人間とは肉体そのもの」を指します。
肉体の一部である脳が肉体のあらゆる機能をコントロールし、肉体の一部である目で見たこと、耳で聞いたこと、鼻で嗅いだこと、口で味わったこと、身体で感じたことなどを「体験」「経験」として脳に記憶していきます。
つまり科学では人生経験・人生体験のすべてが肉体で起きていることと定義され、脳に記憶されると考えます。
このため人間が死ぬと肉体の機能が停止し、これまでの全てが消えて無くなってしまいます。
当然ですね、すべての体験は脳に記憶されているものに過ぎないのですから。
科学では「死は肉体の機能停止」であり、死後は「無」であると考えます。
何故このように考えるのかと言えば、これ以外に今の科学では考えようがないからです。
これは科学が「存在するもの」を対象にした学問であるため、すべてが「存在する」という前提のもとに考えられるからなんですね。
人間が生きている間に経験するあらゆる出来事は脳に記憶として蓄積されると考えます。
ですから死ぬと肉体そのものの機能が失われ、記憶もすべて失われる。
つまり死は無ということになります。
死ねば無に帰すというのが科学の考え方ですので、当然のことながら死んだら無ですから死後という概念そのものが存在しません。
死後がなければ生まれ変わりも無い、従って前世も過去世もない、ということになります。
この考え、すなわち「人間は肉体が全て」という考えのもとでは、これ以上の展開はありえないんですね。
だからって前世の記憶が嘘とはいえない
しつこいようですが、もう一度言いますね。
科学の視点では前世がないということになりますが、では前世の記憶は嘘なんでしょうか?
科学の立場でも「嘘」と断言はしていません、前世の存在を確認できないと言っているにすぎないんです。
確認できないものは存在しない、なんて乱暴なことを科学が言っているように勘違いしている人がたくさんいますが、そういう人たちが妙な「科学偏重」の風潮を拡げているといえます。
確認できないもの、科学で説明出来ないものなんて世の中に山ほどあるということを認めるべきです。
前世の記憶について、科学から離れて考えてみる
説明出来ないものは存在しない。
この発想からそろそろ脱却しませんか?
あなたの身近にだって、説明出来ないものごとなんてゴロゴロ転がっているんですから。
あなたの感情を考えてみてください。
あなたは何故、喜んだり怒ったり泣いたり笑ったり、そして人を好きになったりするんですか?
全てが説明のつくことでしょうか?
そんなことないですよね?
こうした「簡単には説明のつかないものごと」にはいくつかの共通した特徴があります。
それは「形がない」ということです。
心や感情には形がありませんよね?
よく臨死体験を科学では「脳の反応」で説明がつく、とか言っていますが、どう逆立ちしても説明のつかない臨死体験事例がいくつも存在するんです。
なぜ科学で説明のつかない事象が存在するのですか?
実証主義を謳うなら、説明のつかないものが存在する以上「脳の反応」で片付けることは出来ませんよね?
まともな科学者たちはこうしたことを真摯に認めます。
が、レベルの低い「なんちゃって科学者」や科学を妄信する多くの人たちはこうした例外を認めようとしません。
そして苦し紛れに「そんなのは体験者が嘘を言っているんだ」とか「体験者の記憶が曖昧で勘違いしている」みたいな笑っちゃうことを言い始めます。
いい加減、科学は万能なんかじゃないことを認めましょうよ。笑
前世の記憶を物語る数々の事例
前世の記憶について多くの事例がありますが、その中には確かに「体験者の嘘」と思われるものや「体験者の勘違い」も多く含まれています。
しかしながら、これはどう考えても嘘や勘違いでは説明出来ない、しかも科学では説明のつかないものもあるんです。
例えば自分の過去世を鮮明に覚えている子供の例があります。
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このエピソードは、子供が過去世で生きていた地域についてある程度の確証が得られていますし、その子供が過去世で生きていた土地について現世で知り得ないことも明白です。
これは子供の嘘や作り話、勘違いの類いでは一切説明がつきません。
また、海外の話ではなく日本でも前世の記憶を持った子供がいた話があります。
東京の多摩地区で実際にあったとされる小谷田勝五郎の生まれ変わりの話は世界的にも有名です。
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いまでも勝五郎が祖母と一緒に自分の前世の村を訪ねた際に歩いたとされる小道の名残が八王子市にある中央大学多摩校舎のキャンパス内に残っています。
このエピソードについても、勝五郎が生まれてから一度も訪ねたことのない前世の村の様子を詳細に語るなど、科学では説明のしようがない部分があります。
他にもありますが、このくらいで十分でしょう。
こうした事象に合理的な説明をしようとすると、どうしても「前世」が存在するという前提に立つ以外に方法がありません。
前世が存在することを認めてしまえば、こうした事象に関してはほとんど全て辻褄が合うんです。
なぜ前世の記憶が残ってしまうのか?
ではなぜ、一部の人にだけこうした前世や過去世の記憶が残ったまま生まれてくるのでしょうか?
これに関してはさまざまな理由が考えられますが、一説には人間はみな前世の記憶を持って生まれてくると主張する学者もいます。
ただしこの記憶は成長とともに薄れていき、7〜8歳になるとほとんどの人は完全に忘れてしまうと言われています。
そんな中に前世・過去世の記憶を忘れずにいる人が僅かながらいるようです。
忘れてしまう人と覚えている人との違いについては不明です。
これについては今後の研究成果に期待したいところです。
本稿で指摘しておきたいのは、覚えていようがいまいが前世の記憶は存在すると言うことです。
前世の記憶が現世のトラウマの原因?
さて、多くの人は多少の差はあれトラウマを持っているものです。
トラウマとは「精神的外傷」のことで、心理的に大きな打撃やショックがいつまでも残ってしまうような体験がもとで場合によってはそれが日常で支障となる出来事を指します。
ですから、引き金となる何らかの出来事が必ずあるものですが、具体的に思い当たるものが無いケースもけっこうあります。
引き金となる出来事が何なのか分からないトラウマって・・・
そんなのある筈ないと思うかもしれませんが、実際にはけっこうあるんです。
例えば私の知人に溺れたり、あるいはそれに類する経験が全くないにもかかわらず水に異常なほど恐怖心を持っている人がいます。
こうした「原因不明のトラウマ」が、意外にも前世や過去世での出来事が影響していることがあるようなんです。
過去世で垣間見た「現世に影響する」出来事の実例
ひとつ実例を紹介しましょう。
これは私自身の話です。
私はヘミシンクのトレーナーをしており、セミナーでは多くの参加者のヘミシンクによる体験のお手伝いをしながら自分もヘミシンクを使用してさまざまな体験をしてきています。
ヘミシンクにつきましては以下の記事に詳しく説明していますので併せてお読みください。
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ヘミシンクについて、その真実の姿を専門家が余すことなく説明します
私がヘミシンクで自分の過去世を垣間見たときの話です。
ヨーロッパ、おそらくはイギリスでの過去世で私は子供に恵まれず妻にも先立たれ、最後はひとり孤独に死んでいく人生を経験しました。
この経験から「家族を持つ人生に憧れ、家族と過ごす時間を大事にする」という今の私自身の価値観がこの過去世からくるものだと知りました。
今の私の性格は端から見たら極端なくらい「家族との時間」を大事にしています。
何故そこまでするのか私には心当たりもなく、また何故そこまでするのか自分でも理由が分かりませんでした。
しかしこの過去世を垣間見て、ああそうか、と思いました。
過去世で私は家族との愛情溢れる人生を送りたかったにもかかわらず、子宝に恵まれず晩年は妻にも先立たれ最後はひとり孤独に死んで行きました。
この過去世で果たせなかった思いを現世に引きずってきているんだと気付きました。
このへんにつきましては拙著「軽トラでやってきた神さま」に詳しく書きましたので、興味のある方はお読みください。
このように、現世に心当たりのないトラウマの場合、その原因は過去世にまで遡ることで見つかるケースというのはあるんです。
前世で水難事故に遭い命を落としていることが原因で現世で水を異常に怖がるとか、過去世で親友に裏切られて死ぬ羽目になったことが原因で現世では人を信じられないとか・・・
ヘミシンクではないですが、退行催眠などにより前世まで記憶を遡りトラウマの原因を突き止める、なんてことも可能なようですしね。
まとめ
今回は身に覚えのないトラウマの原因が意外にも前世や過去世にある、という話をしてみました。
必ずしも全てが全て、前世に起因するなんて言うつもりはありませんが、中にはこうしたこともあるんだよ、ということは間違いなさそうです。
もしもあなたが原因不明のトラウマをお持ちなら、ヘミシンクをはじめいくつかの手段で前世を垣間見ることは可能ですので、ご自身で試してみるのも良いかもしれませんね。
ということで、今回はこのへんで。
最後までお読みいただきありがとうございました。