悪霊や悪魔。
人間の弱い心に取り憑いて悪さをする・・・
世界中で信じられているこのネガティブな存在は実在するのでしょうか。
実在し、その威力が絶大なものなら、その影響から自分の身をどうやって守れば良いのでしょうか。
・・・って、存在するわけが無いじゃないですか。笑
今回はこの「悪霊・悪魔」についてスピリチュアルの嘘を徹底的に暴きます。
悪霊・悪魔:スピリチュアルの定義の嘘を暴く
そもそも、こうしたネガティブな概念はいったいいつから、そしてどこから始まったのでしょうか。
悪霊とは
悪霊(Evil Spirit)に関しては、古くから神話や宗教およびそうしたテーマを扱った小説などに登場しています。
正確にいつ生まれた概念なのかは定かではありませんが、宗教的な概念がもとになっていると思われます。
ただし特定の宗教のみに現れるものではなく、キリスト教、仏教を始め、中南米やアフリカ、アジアの土着の宗教にもその片鱗が垣間見られます。日本の神道にも禊ぎ払いという風習があります。
悪魔とは
悪魔という概念は概ね悪霊と重複しますが、キリスト教においては天使が堕落した「堕天使」が悪魔の源と解釈されています。
日本においては邪神や鬼という存在が、悪魔という概念に近いものかなと思われます。
事ほどさように、悪霊にしても悪魔にしても「正しきもの」の対極にある存在として定義されています。
で、悪霊・悪魔は存在するのか
悪霊も悪魔も「正しきもの」の対極にある存在です。
正しきものの代表格は「神」ですよね。
神が神々しき存在であり善を体現した存在だとすれば、悪霊・悪魔はその対極、つまり悪で害となります。
ここで重要なのは、神が実在するか否かという点です。
キリスト教にしてもユダヤ教にしても、神がこの世界を創造したおかげで私たち人間を含むすべての生物が存在出来るのだと。
だから神はすべての存在の源である、と。
でもですよ?
そうした経緯が書かれている聖書って、神が書いたものではありませんよね。
あくまで人間が書いたものです。
そこを勘違いするとすべての認識がおかしくなってしまいますから注意が必要です。
神が人間によって創られた架空の存在であるならば、その架空の存在の対極にいる悪霊・悪魔だって人間が創り出したもののはずです。
つまり、神も悪魔も実態が無いものだと言うことなんですね。
でも実際に悪魔に取り憑かれた人がいるのでは?
はい、そう言う話は聞いたことがありますよね。
TVのバラエティ番組とかで演者さんが廃墟の病院を訪れたあと、いつまでも両肩が重だるい感じが抜けない・・・何かの霊を連れてきてしまったのかとか。
映画なんかでも悪魔が少女に乗り移ってしまい、男の声で下品な言葉を叫んだり体が宙に浮いたり・・・それをカソリックの神父が悪魔払いをする「エクソシスト」とか。
心霊スポットに行って写真を撮ったら何か白い光のような物体が映った。
それ以来、奇妙なことが立て続けに起きるようなったので気味悪くなりその写真を処分したところ、そういう奇妙なことは起きなくなった、とか。
これらの「悪魔憑き」に共通している特徴は、
・身体に何らかの変化が起きる
・行動や性格、言葉遣いが変わる
・怖い夢を見たり、幻覚・幻聴を引き起こす
などが挙げられます。
信じるか信じないかはあなた次第・・・なんてセリフがよく似合う出来事ばかりといった感は否めませんが、果たして本当に悪魔の憑依なのでしょうか。
科学的にほぼ説明出来る?
こうした憑依現象が本当に悪魔とか何らかの非物質存在の仕業なのかについて、まずは科学的な視点で考えてみます。
実は映画「エクソシスト」のモデルと言われる現象は、脳疾患であることが分かっているんです。
この病気はNMDA受容体脳炎といい若年女性に比較的多く発症し、まるで悪魔が憑依したかのような精神症状、運動異常症、痙攣発作を引き起こします。
本ブログは科学関連の専門ブログではありませんので、専門的な内容を正確・詳細に記載することはしませんが、興味をお持ちの方はこちらの記事を参照ください。
ここで言いたいのは、悪魔憑きのような衝撃的な現象でさえ科学(医学)的に疾患として認識されている、ということです。
少女が下品な言動を繰り返したりベッドの上で体がはねたり恐ろしい幻覚を見たりすると、これ悪魔の仕業?と思ってしまいそうですが、実は脳疾患であり医学的アプローチで治療が可能だということです。
スピリチュアルな視点で悪魔憑きを考えると
科学的な視点でほとんどの「悪魔憑き」現象は説明出来てしまうことから、そうした現象が起きたとしてもそれが悪魔や悪霊の仕業ではない、と言っていいでしょう。
憑依現象が悪魔・悪霊の仕業ではないとして、それで悪魔や悪霊が存在しないと言えるのでしょうか。
私はスピリチュアルの専門家ですから、悪魔や悪霊の存在についてスピリチュアルの視点から考えてみたいと思います。
スピリチュアルの嘘を暴く
多くのスピリチュアルでは神とか天使とか悪魔とか堕天使とか、そういう人知を超えた存在が頻繁に出てきますよね。
そして、生きているうちに悪い行いをすると天国には行けず地獄に落ちるとか、品行方正に生きれば死後天国に行くことが出来るとかいいます。
はっきり言いますが、これ全部ウソですから。
だって考えてみてください。
神だとか悪魔だとか、そうしたものはすべて人間が創造したものであり実在するものではありません。
そもそも人間が創造しなければ、神にしても悪魔にしても存在していないはずなんですよ。
そして神はとても素晴らしい存在で、悪魔は邪悪な存在。
だから生きている間は良い行いをして暮らしなさい、そうすれば死後は天国で神のもとに召されますから。悪い行いをすると地獄に落ちてしまいますよ、と。
神、悪魔、天国、地獄・・・
これらは人間が創りだした幻想に過ぎません。
善や悪といった道徳的概念も、人間社会をスムーズに生きていくために考え出された概念に過ぎませんから、死後の世界(非物質世界)には存在しません。
死後世界には神もいなければ悪魔も存在しない、善とか悪という概念すら存在しない・・・それらはすべて人間社会にのみ存在するものだからです。
ですから、こうした存在についてまことしやかに語るスピリチュアルの人を信じてはいけません。
そういう人はスピリチュアルそのものをまったく理解していない人ですから。
これまで何度も書いてきましたが、スピリチュアルについて語るとき、そこに善悪の概念は入る筈が無いんです。
だって存在しないから。
それを人間社会と同一目線で、非物質世界にも善悪が存在するようなことを言う人は、自分が何も分かっていない偽物であると言っているようなもんです。
良い行いをすれば天国に行けて、悪い行いをすれば地獄に落ちる・・・
なんてことは一切ありません。
死後世界(非物質世界)には天国も地獄も存在しませんからね。
悪いことをして地獄に落ちるのは、生きている今の話です。
悪事は必ずバレますし、そのときには相応の罰を受けることになります。
でもそれは死ぬまでの話で、死後の世界に引き続き地獄があるわけではありません。
決して嘘に欺されないようご注意くださいね。
結局のところ
今回は「悪霊や悪魔は本当に存在するのか」について、スピリチュアルの専門家の視点から説明してきました。
悪魔も悪霊も、そんなもの存在しませんから。
すべては人間が勝手に創造した産物に過ぎません。
怖がったり恐れたりするようなものではありませんから。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。