身内が立て続けに亡くなる・・・
身内ですから、たとえひとりが亡くなるだけでも精神的に甚大な負担になりますよね。
それが短期間に何人も亡くなるなんて、これは普通じゃない・・・なんて思ってしまうのも無理はありません。
何かとんでもなく悪いことの前兆ではないかとか、次は自分が死ぬ番ではないか。
なんて不安に感じたり心配したりする人も多いと思います。
でもこの「身内が立て続けに亡くなる」ことって、心配したり不安に感じたりするようなことではないんですよ。
今回は「身内が立て続けに亡くなる」という一見途轍もなく不幸な出来事の意味について、スピリチュアルの専門家としてしっかりと説明していきますね。
不幸が続く本当の理由をスピリチュアルに考える
身内が立て続けに亡くなる・・・
私たちは不幸が続くとどうしても悪い方向へと考えを巡らせてしまいがちです。
身内ですから自分との関係性が近しい人たちが他機関に何人も亡くなれば、悲しみも並大抵のものではないでしょうし、言い知れぬ不条理さも感じてしまうことでしょう。
なんで自分の身内ばかりが次々と・・・
そんな思いとともに、これって何か不吉な出来事の前兆?
とか考えてしまうのも無理はありません。
科学的に考えれば偶然の範疇でしょうし、占い師に言わせれば何かの祟り、あるいは誰かの呪いでしょうし、霊能者や霊媒師に言わせればカルマでしょうし・・・
どれも正しいように聞こえますし、どれも怪しげにも聞こえます。
結論から言えば、これらの説はすべて根拠のない「でっち上げ」に過ぎません。
だってそう思いませんか?
科学の言う偶然というのは「他のものとの因果関係がはっきりせず予期出来ない」ことですから、何らかの根拠に基づいた話ではないんですよ。
科学的にはなにもいえないが起きていることを「偶然」という言葉で濁しているだけのことです。
また、祟りとか呪い、あるいはカルマに関しても、それを証明することは出来ませんから、本当にそうしたスピリチュアルなことが原因であるかはいささか疑問です。
つまり「身内が立て続けに亡くなる」ことに関しては、科学もスピリチュアルも明確な理由を説明出来ないと言うことになります。
これはどういうことか。
身内が立て続けに亡くなることに関しては、その理由は「わからない」としか言い様がないと言うことです。
ですから、まず大事なことは、身内が立て続けに亡くなることに関してまことしやかな理由を言ってくる人を信じてはいけないと言うこと。
分からないことをさも真実のように話す人は、それが科学者であっても占い師であっても霊能者・霊媒師であってもニセ者ですから気をつけてくださいね。
ここで大切なことは、身内が立て続けに亡くなる理由を知ることではなく、そのことからあなた自身が何を学ぶべきかを知ることです。
ということで、以下に身内が立て続けに亡くなることからあなたが学ぶべきことをスピリチュアルな視点から説明していきますね。
周りの人が亡くなるスピリチュアルな意味
とかく人は物事に意味を求めたがる生き物のようです。
何かすれば、その反動として必ず何かが起きてきます。
そしてそれが思い通りのことならば人は計画通りだと言って喜びますし、不本意な結果であればその結果について意味付けをしようとします。
たとえば就職試験。
希望の企業に採用されれば良いのですが、残念ながら不採用になった場合、ガッカリするとともに採用されなかったことの意味を見いだそうとします。
あの企業に入れなかったのは自分があの企業には相応しくなかったんだとか、もっと他に自分にぴったりな仕事があると言う意味だとか。
実際にはそのどちらでもなくて、どこの企業に入るかなんて大した意味は無いんですよ。
入った企業で自分がどんな経験をするか、またそれによって自分の人生がどうなっていくか。
そういうことが大事なんであり、その部分が空っぽならどんな企業に入ろうが大したことは学べません。
物事、出来事というのは単なる結果に過ぎません。
それはプラスでも無ければマイナスでもない。
だから何かが起きたからって一喜一憂することには何の意味も無いということです。
だとすれば。
身内が立て続けに亡くなるということが起きても、それも単なる出来事に過ぎない。
立て続けに亡くなる、そのこと自体に意味なんて無いんですよ。
亡くなった身内の人はそれぞれご自身の天寿を全うされた。
それが時期的に重なったと言うだけのことです。
大事なのは身内が立て続けに亡くなったことではなく、その出来事からあなたが何を学ぶかです。
身内が立て続けに亡くなることの無意味な説明
とはいうものの、他のサイトやブログでは身内が立て続けに亡くなることの意味をいろいろと説明しているようですので、それらについて明確に否定しておく必要があるかな、とも思います。
というわけで、以下のような説明について私の見解を示しておきます。
霊の影響
霊能者や占い師など、良くこういうことを言いますが決して信じてはいけません。
人が死んで霊になり生きている人に影響を及ぼす、なんてことはありません。
よく霊に取り憑かれたとかいう話を聞くと思いますが、デタラメですから信じないでくださいね。
霊に取り憑かれて体調が悪くなったとかいうのは、すべて本人の気持ちの問題です。
自分自身の意識が自分に影響した結果、体調を崩すだけの話であり、霊とか無関係ですから。
取り憑いた霊を除霊することで体調不良が治った、なんて話にしても、除霊したという「暗示」が体調を回復させるだけの話です。
人が死ぬと肉体を失い意識(魂・霊)だけになりますが、肉体を失うことで自我も失っていくため生前のこだわりなんてほぼなくなってしまうんです。
自我は肉体に宿るもので、その肉体がなくなれば生前の恨みや拘り、気がかりなども無くなっていくものです。
にもかかわらず、身内が立て続けに亡くなるのは霊の仕業とか言うのは死後世界についての理解も認識も持っていない人と思わざるを得ません。
運気の変わり目
好転反応というヤツでしょうか。
しかしよくこんなデタラメを言えるもんだと感心すらしてしまいます。笑
曲がりなりにも身内の死が続くのは好転反応って、んなわけないじゃ無いですか。
良くないことが重なるのは良いことが起きる前触れだから、身内が立て続けに亡くなるのは良いことの前兆と考えましょうと言うことなんでしょうが、あまりにも杜撰な言い分です。
運気に関しては、外部からもたらされるものではなく自分が起きた出来事をどう捉えるかの問題であり、身内が立て続けに亡くなることとは当然ながら無関係です。
まあ、身内が立て続けに亡くなることはどうしてもマイナスに捉えがちになるため、それを慰めるという意味で「良い方に考えましょう」と言っていると理解出来なくもないですが、人の死と運気を関連付けてしまう点には違和感を禁じ得ません。
風水が悪影響している
でました風水!笑
新しい環境に移ったら身内が立て続けに亡くなるようになった、これ風水的に良くない環境に移ってしまったせいでは・・・
風水とは中国で生まれた占いで、建物の方角や間取りから吉凶を占うものです。
占いはスピリチュアルなものと思われがちですが、はっきり言ってスピリチュアルな要素なんてひとつもありません。
すべては過去の統計がもとになっており、統計的にこの方角に住む人はこういう傾向がある、みたいなところから言っているに過ぎません。
統計ですからすべてに当てはまるはずもなく、むしろ当てはまらないケースがほとんどです。
このため一般論として「部屋の北側に○○があるのは運気が下がる」ので、運気回復のため△△の小物を窓辺に置きましょう、みたいに凶運を打ち消す方法を伝授します。
こうしておけば吉でも凶でも説明が付いてしまうため、嘘がばれない、と言うわけですね。笑
占いなんて当たるも八卦当たらぬも八卦。
風水とて占いである以上、当たり外れは半々です。
つまり全く当てにならないと言うことですね。
神さまからの試練
身内が立て続けに亡くなるといった不幸が自分に降りかかるのは、神さまが自分に与えた試練なのではないか。
なんて考える人もいるようです。
特定の宗教の敬虔な信者が教祖からそのように言われ信じるのは勝手ですが、何故そのような試練を与えられるのでしょうか。
しかも身内が立て続けに亡くなるという、とんでもない不幸の連鎖が本当に神さまからの試練だとすれば、いったいあなたはどんな悪行を働いたのでしょう?
どんな宗教であれ、信仰を強固なものにするために神の名を借りるのは常套手段です。
しかし忘れてはならないのは、宗教というものは「すべて」人が創ったものだと言うこと。
最初から神がそこにいて人々に何らかの教条を授けたわけではありません。
信者をその宗教の言いなりにするために創られたもの、それが教条であると私は認識していますから、特定の宗教を信じることはありません。
宗教を信じる信じないはその人の自由ですが、仮に信じるとして何故神さまはそんな試練をあなたに与えるのか、考えてみる必要はありそうです。
カルマ
自分が過去にしたことに対する報い。
それがカルマですから、因果応報と同じ意味と捉えていただいて良いかと。
因果応報だとしたら、あなたはいったい何をしたというのでしょうか?
身内が立て続けに亡くなるような報いを受けねばならないような、そんなことをあなたは過去にしでかしたのでしょうか。
記憶にない、とかいうと「今のあなたではなく前世あるいは過去世に何かやらかしている」なんて説明されたりします。
卑怯ですねこの説明。笑
だってそれ、証明のしようがないじゃないですか。
虚実が明確に分からないようなことを言って煙に巻く、ニセ者の霊媒師や霊能者の常套手段です。
自分に何らかの心当たりがあって、身内が立て続けに亡くなるのは因果応報だ、と思えるのであればいいですが、それを他人に言われるのはどうにも納得出来ません。
霊感商法に引っかかるな
以上、いろいろと挙げてきましたがこれらはすべて信じるに足らないものと考えて差し支えありません。
特に自分自身でそう信じるのは勝手ですし、それを否定するつもりはありませんが、占い師や霊媒師、霊能者などが絡んできた場合には要注意です。
アカの他人に何が分かるというのでしょうか?
世の中に存在する占い師や霊媒師、霊能者の99%はニセ者と思って差し支えありません。
本物もいますが、それはほんの僅かでありほとんどはニセ者です。
何故そんなにニセ者が多いのか。
それがビジネスになるからです。
自分の運勢や境遇を占ってもらいたい、運気を霊能者に判定してもらいたいという人は世の中に山のようにいます。
そういう人たちは占い師や霊媒師の言うことを鵜呑みにしてしまいます。
だって、こういう人たちの言っていることって当たっているのか外れているのか証明のしようがないですから。
あなた、最近ツイてないでしょ。
なんて言われれば誰だってツイてないことをいくつか思い出すものです。
そしてそこからどんどん話を広げていき、尤もらしい話をでっち上げるんですよ。
そして30分経ったので続きは次回、ハイ今日は5000円です、なんて言われてお金を請求される。
いいカモです。
自分が搾取されていることに気付いてください。
不幸の連鎖を断ち切る方法
ここまでいろいろと説明してきましたが、身内が立て続けに亡くなるという出来事に変な意味付けをするからこんなことになるんですよ。
身内が立て続けに亡くなるのには何の意味もありません。
ただ単に身内が立て続けに亡くなった、それだけのことです。
そこにあなた自身が介在する要素なんて何一つないと言うことをしっかりと認識してください。
人は皆、いつか必ず死ぬんです。
それがアカの他人であれ身内であれ。
たまたま身内の不幸がいくつか重なった、そのことにどうしてあなたが関係していると思ってしまうのでしょう?
身内が立て続けに亡くなっても亡くならなくても、それは亡くなった人の問題でありあなたには何の関係もないんですよ。
そのことをしっかりと理解してください。
そうすれば身内が立て続けに亡くなるという出来事があったとしても、それがあなたにとって何の意味も持たないと分かりますから。
不幸が続いたのは単に寿命を全うする時期が重なっただけであり、それがあなたに何らかの不幸をもたらすなんてことは100%ありませんから。
身内が立て続けに亡くなったことから、あなたが死について考えることは意味のあることです。
そうして自分の人生を今まで以上に有意義に生きる覚悟を決めるのであれば、それはあなたにとって意味のあることと言えましょう。
不幸が襲いかかるとか、何か外的なことが起きてくると言ったことは一切ありません。
結局のところ
今回は、身内が立て続けに亡くなることのスピリチュアルな意味について説明しました。
スピリチュアルに考えて、他人の死はあなたの人生を見つめ直す機会が得られるという以外には何ひとつ意味はありません。
占い師や霊媒師のような人たちが何を言おうと、そんなのは戯言と思って聞き流しましょう。
どんな出来事でも、出来事というのはただ単にそれが「起きた」という事実があるに過ぎません。
それがプラスとかマイナスとか、幸不幸とか、そういう意味は何も持たないということを肝に銘じておいてください。
ということで今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。