風の時代。
すっかり流行語のようになってしまったため、意味は分からなくとも言葉だけは聞いたことがあるという人も多いのではないですか?
ひとことで言ってしまえば、西洋占星術によって定義されたものですから多分にスピリチュアルな要素が含まれる言葉です。
風の時代についての本が売れていたりと、風の時代の生き方が流行していますが、これになかなか付いて行けない人がたくさんいることも事実です。
はっきり言いますが、巷で言われていることはとても薄っぺらい解釈に過ぎません。
その解釈をそのまま信じてしまうから、生きにくい人がたくさん出てきてしまうんです。
そこで今回はこの「風の時代」について深く理解するとともに、風の時代が生きにくい人がどうすれば生きやすくなるのかを解説したいと思います。
そもそも風の時代とは?
まず最初に「風の時代」について説明しておきますね。
西洋占星術によると、12ある星座はその性質から4つのグループに分けられます。
なんだよ、占いかよ・・・くだらない。
まあまあ、そう言わずにもう少し読み進めてください。
この4つのグループとは
・火の星座(牡羊座・獅子座・射手座)
・地の星座(牡牛座・乙女座・山羊座)
・風の星座(双子座・天秤座・水瓶座)
・水の星座(蟹座・蠍座・魚座)
です。
本記事は占星術について詳述するものではないため細かいことは割愛しますが、要はこれら4つのグループが約200年ごとに支配的になると言われています。
2020年12月22日までは「地の星座」が支配的であったため、それまでの200年間は「地の時代」と呼ばれてきました。
実は木星と土星は20年に1回同じ星座に入るのですが、これをグレート・コンジャンクションと言い占星術的には重要なタイミングといわれています。
そしてこれまでの200年間はこのグレート・コンジャンクションは地の星座で起こっていたため、地の星座の特徴が支配的ということで「地の時代」と言われていたんですね。
ところが2020年12月22日以降このグレート・コンジャンクションが風の星座に移るため、風の星座が支配的になると言われています。
占星術的には時代が大きく変わる、ということで世間は「風の時代」だなんだと大騒ぎしているわけです。
風の時代はいつから始まって何年続く?
ということで、今はもう風の時代に入っているんです。
そして風の時代はこれから200年続くんですね。
ですから私たちが生きている間はずっと、風の時代です。
つまりこれからは風の時代なんです。
風の時代の特徴
さて、私たちは否応なく風の時代を生きていくわけですが、風の時代の特徴ってどんなものでしょうか?
これまでの「地の時代」というのは今から約200年前に始まりました。
さらにその前の200年間は「火の時代」だったのですが、火の時代から地の時代へと移っていったわけですが、ちょうどこの変わり目のタイミングにヨーロッパを中心に産業革命が起きています。
これにより時代は「戦い中心」の中世的な火の時代から一気に物質至上主義的な地の時代へと変わっていきました。
これから現代に至るまで、モノが中心の時代が続くわけです。
つまり「持てる者」こそがいちばん偉いという価値観の時代ですね。
こうしたことを満たすために科学技術は発展し続け、私たちはありとあらゆるモノに溢れた時代を謳歌してきたわけです。
そんな物質主義の時代から、いままさに「風の時代」へと突入することで、世界の中心はモノから「情報・コミュニケーション・知性」へと移っていきます。
モノを所有する時代から共有する時代へ・・・現金から電子マネーへ、買い切りからサブスクへ、そして情報はクラウドで共有するのが一般的になってきましたし、今まではクルマは一家に1台が当たり前だったのがカーシェアがもの凄い勢いで広まってきています。
事ほど左様に時代は明らかに「モノ」から「情報・コミュニケーション・知性」へと移ってきているわけですね。
風の時代が生きにくい人の「生き方」とは
こうなってくると、これまで「地の時代」が我が時代とばかりに生きてきた人にとってはだいぶ勝手が違ってしまいますよね?
いままでは「俺はこんなに頑張ってこれだけの結果を手に入れたんだ」とか「バリバリと仕事して会社のトップを目指し名実ともに豊かになっていく」みたいな生き方をしてきてそれこそが正しいことと信じてきたのに、いきなり違った価値観を押しつけられてしまったら・・・
そりゃ生きにくいですよね・・・
自分が信じてきたものはいったい何だったんだろう、と思うとやるせない気持ちにも成ります。
そして自分の価値がなくなってしまったように感じる人もいます。
転職・仕事を辞める
俺はこの会社には必要ない存在になってしまった・・・
なんて考えて仕事を辞めてしまう人もいますし、自分自身を活かせるフィールドを探して転職を試みる人もいます。
しかし風の時代が生きにくい人というのは、まだ地の時代の価値観を引きずっている人ですからこうした転職はなかなかうまくいきません。
なぜなら風の時代に入り、世の中全てが変化し始めているため、古い価値観が活かせる場所がどんどん少なくなっているからですね。
二極化が加速する
こうなると、風の時代にうまく乗れる人と乗れない人で、これからの人生が全く違ったものになってしまいます。
つまり二極化がどんどん加速し始めるということです。
風の時代の人間関係
この二極化を人間関係の側面から見てみると、風の時代に乗れない人たちは人間関係を「たて」の関係として見ています。
かなり極端な言い方をすれば、自分の上にいるのは「目指すべき存在」であり、自分の下にいるのは「自分に従わせる存在」であり、自分と同列にいるのは「競争相手」です。
競争相手としのぎを削り上を目指す。
そうすることで地位も名誉も収入も手に入る。
そうすればなんでも欲しい「モノ」はすべて手に入る。
そのために頑張ってきた人たちですね。
これに対し風の時代にうまく乗れる人たちは人間関係を「よこ」の関係としてみています。
つまり周りの人たちを上下関係で見ようとせず、互いに成長できる「仲間」として捉えているわけです。
仲間といってもそれはあくまで「個」を尊重するためのもので、互いの「個」を認め尊重することで成長していく・・・
こうした状況から人間関係が構築されていきます。
でも本当に風の時代ってそういうものなの?
さて、風の時代について説明してきましたがこれらは「一般的に言われている」ことを私なりの解釈を加えて説明したに過ぎません。
しかしながら、風の時代って本当にそういうものなんでしょうか?
ひとつ前の「地の時代」とは違う時代がやってきた、そしてこの新しい時代はこれから200年続くといいますが、占星術の言うように「地の星座」から「風の星座」に移ったからって時代が即座に変わってしまうわけないと思いませんか?
200年前に「火の時代」から「地の時代」に移ったとき、それまでの戦いや争いが中心の世界が産業革命以降、一気に「モノの時代」へと変わっていったといいますが、火の時代から地の時代に移っても相変わらず世界の何処かでから添いは絶えず続いていますよね?
占星術の説明のしやすいところだけを取り出して、もっともらしく言っているようにしか私には思えないんです。
そして今回の地の時代から風の時代への変化についても、相変わらず世界中で争うごとは絶えないし、たてのコミュニケーションだって衰退する気配すらありませんよね?
はっきり言いますね。
火の時代から地の時代になろうと、地の時代から風の時代になろうと、私たち人間の本質なんて何も変わっていないんですよ。
風の時代に必要なマインドは「自分らしく生きること」とか言っている人もいますが、そんなこと人間が地球上に誕生してからずっとそうでしょう?
地の時代にはそうじゃなかったんですか?
私は生まれてからずっと、一度たりとも自分らしく生きてきたと思っています。
そしてそれはこれからも変わりません。
時代が変わったからといって、人間が都合良く変わるなんてあり得ません。
だからそうした「尤もらしい嘘」に騙されないでくださいね。
そんな占星術の「戯言」を真に受けて、風の時代だから縦社会から解放されよう、みたいな風潮が無責任に広まったため生きにくい人が続出しています。
でもそんなこと気にする必要なんてありませんから。
縦社会はこれからもなくなることはありません。
今までと何かが大きく変わった訳ではないんですよ。
これからは風の時代だー、みたいに騒ぐ人がいてそれに乗っかる人がいる。
でも世界は相変わらず争いだらけだし上下関係だって無くならない。
所詮は占星術が自分たちに都合の良いように解釈し騒いでいるだけです。
なんか生きにくいな・・・と感じるなら、あなたも占いに踊らされています。
今まで通りに普通に生きていけばいいんです。
だってあなたはあなたなんですから、周りが何を言おうがあなたらしく生き続ければいいんです。
風の時代とかいって踊っている人たちだってそのうち気づきますから。
自分をしっかりと持っていればいいんです。
2012年にアセンションが起きて世界が一変する・・・と騒がれたのを覚えているでしょうか?
実際どうだったでしょう?
表面上はなんにも変わりませんよね?
長い目で見れば徐々に変化は起きているのかもしれませんが、ある時を境になにかが一変してしまうなんてことは起きるはずがないんです。
今回の風の時代だって同じです。
これから10年後、20年後、50年後には何かが変わっているかもしれませんが、それって風の時代になったから変化したかどうかなんて誰にも証明できませんよね?
事ほど左様に、風の時代なんて大騒ぎするようなことは何一つありません。
結局のところ
風の時代なんて占星術が言っていることに過ぎません。
尤もらしく真実を語っているように聞こえても、風の時代になったからってなにも変わっちゃいません。
当たり前です、占いですからね。
そんなものに踊らされて人生を生きにくくなるなんて馬鹿らしいと思いませんか?
でも風の時代をテーマにした本が売れているって?
そんなのただの自己啓発本に過ぎません。嘘だと思ったら読んでみると良いです。
他の自己啓発本に書かれていることとほとんど一緒ですから。
いかがでしょうか?
今回の説明で「風の時代」なんて何にも気にすることはないってご理解いただけましたか?
時代がどう変わったとしてもあなたはあなた、常にあなたらしく生きていけば何も気にする必要なんて無いんです。
繰り返し言いますが、風の時代なんて幻想ですから。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。