とても怖い夢を見て夜中に目が覚めること、ありませんか?
目が覚めて「あ、夢か・・・」と安心する。
とともに夢で見たことがあなたの心を捉えて放さない・・・
しばらくは嫌な気分を引きずりながら過ごす、なんて経験は案外誰にでもあるものです。
たまに見るだけなら良いのですが、怖い夢を頻繁に見るとなると穏やかではいられませんよね。
でも、なんでそんな怖い夢を見たんだろう?
その夢には何か意味があるんだろうか?
今回は、怖い夢を見てしまう原因と対処法についてスピリチュアルな視点から説明してみたいと思います。
原因を夢占いに求めるのは間違い?
人は寝ているときに夢を見ます。
夢は人間の潜在意識や深層心理の現れだというのが一般的な理解です。
そして夢占いもこうした心理をベースとして体系立てられたものと言えます。
多くの人は夢占いを信じます。
たとえば、夢の中の火のイメージは情熱や欲望、激しい感情の象徴であり、ここから火事の夢は恋愛運が上昇しているときに見る、などと言われます。
こうした解釈は「夢が潜在意識や深層心理の現れ」であるという前提のもとになされるものですが、これをそのまま信じてはいけません。
なぜなら、夢が潜在意識や深層心理の現れであるというのは「ひとつの説」に過ぎず、この説が正しい確証はなにひとつないからです。
それに恋愛運が上昇しているときにすべての人が火事の夢を見るとは考えにくく、あまりに体系化しすぎているという批判もあるんです。
特に占い師はこうした夢の心理的解釈に独自の考えを加えることがあります。
例えば、なにか不吉な前兆と解釈でき夢を見た人に「不吉なものを遠ざけるためにはこのお守りを買いなさい」みたいな霊感商法のようなことをするとか。
夢占いのベースにある心理的な解釈は決して間違っているとは言えませんが、それはあくまで「ひとつの解釈」だということを忘れないようにしましょう。
そうした心理的な解釈以外にも、いくらでも夢の内容に関しては説明することが出来てしまいますからね。
例えば怖い夢を見る数日前に交通事故の現場を目撃してしまい、そのときの衝撃や感情があなたの心に残っていたりすれば、それが怖い夢の引き金になることだってあり得ます。
また日頃のストレスの蓄積が原因で、夢に「魔物」として現れることもあります。
さらに人によってはそれが予知夢だったりすることだってありますから、一概に夢占いの判断を鵜呑みにすることは避けた方が良いでしょう。
原因さえ分かれば対処法も自ずと分かる
夢占いが人気なのは、それがとてもお手軽だからです。
夢にヘビが出てくれば金運アップや幸運の予兆とか。
夢の内容とその原因が明確に体系立てられているため、誰にとっても受け入れやすいんです。
でも、私を含め私の知り合いでヘビの夢を見たからといってお金持ちになったという話は聞いたことがありません。笑
まあ占いですから当たるも八卦、当たらぬも八卦。
そもそもほとんどの人は占いが当たらないからと言って文句は言いませんよね?
要は「その程度」のものだということです。
物事は原因と結果が対になっているものですが、占いが教えてくれる「怖い夢の原因」は必ずしも対処法を示してはくれません。
通常は原因が明確になれば、それをもとに何らかの対処をすることで結果が変わるものですが、夢占いはそうではないようです。
ということは、占いが指し示す夢の原因は意味がないと言わざるを得ません。
まあ夢という「形のない」ものの原因を探ろうとした場合には、法則のような明確化されたものは存在しないのが普通です。
では、怖い夢を見てしまう原因はどうすれば知ることが出来るのでしょうか。
怖い夢のスピリチュアルな意味とは
私はスピリチュアルの専門家ですから、怖い夢を見る理由についてスピリチュアルな視点から説明していきたいと思います。
私たち人間は肉体だけの存在ではありません。
私たちは肉体と意識から成り立っています(少なくともスピリチュアルではそのように理解されています)
私たちは寝ているとき、意識はありませんよね?
寝ていたことを認識するのは「目が覚めたとき」であって、寝ているときに自分が寝ていると認識しているわけではありません。
しかし夢というものは少々特殊で、目が覚めたときに「あ、いま夢を見ていた」と気付きますが、夢を見ていたのは「寝ているとき」なんですね。
つまり私たちは、寝ていることは認識できないのに、その認識できない状況で夢を見ているんです。
なんだかややこしい話になってきましたね。笑
何故こんなことになるかというと、私たちが寝ているときというのは「肉体が寝ている」のであって、意識は「寝ていない」んです。
そして肉体が寝ているとき、意識は肉体から漏れ出ているんです。
漏れ出ている・・・何のことかよく分かりませんよね?
つまり肉体が寝ているときには、意識は肉体を超えて拡大しています。
肉体の束縛から解放されている状態ですので、ある種の「体外離脱」状態になっているわけです。
体外離脱についてはここで説明すると長くなってしまうので、興味のある方は以下の記事も参照してみて下さいね。
▼関連記事▼
幽体離脱と夢の意外な関係について、知れば知るほど興味深い!
肉体から自由になった意識は形のない状態ですから、物質に囚われることがありません。
物質に囚われないと言うことは、空間的束縛も時間的束縛もない状態ですから「時空を超えた」体験が出来てしまうわけですね。
このため、過去に戻って子供時代の体験をしたり行ったことのない国に行ったりすることも自由に出来てしまいます。
さらに物質的な現実とも無縁なため、普通では考えられないような体験が起きてきたりすることもあります。
これ、まさにあなたが見る「夢」そのものだと思いませんか?
つまり夢というのは、寝ている間に意識が肉体から離れて何らかの体験をしている、その記憶だと言うことなんです。
ここで怖い夢とは何を意味するかを考えて見ましょう。
あなたの意識が肉体から離れ、怖い体験をしている。
それが怖い夢の正体です。
でも、どうしてあなたの意識は肉体から離れてわざわざ怖い体験をするのでしょう?
その答えはあなた以外には分かりません。
何かの意味はあるはずですが、その意味はあなた自身が見つけるしか方法はありません。
それを占い師とか霊能者に頼ってしまうから、訳の分からないことになってしまうんです。
いいですか、あなたの夢はあなただけのものですよ。
その意味に関しても、あなた自身しか見つけることが出来ないんです。
だって夢はあなたの意識が見てきた「体験」なんですから。
あなたがどんな体験をしてきたのか、他の人には分かるはずがないんです。
怖い夢を見て、あなたが何を感じたのか。
何か思い当たる節はあるのかないのか。
その怖い夢を見ることで、何かを思い出したりしなかったか。
そうした手がかりをあなた自身の中に求めるんです。
それしか方法はありません。
結局のところ
今回は、怖い夢を見る原因について考えて見ました。
スピリチュアルな解釈は「夢はあなたの意識が肉体から離れて見てきた体験」というものです。
ですからどんなに怖い夢を見たとしても、その意味はあなた以外には分かりません。
だってあなただけが体験してきたことですから。
繰り返しますが、夢占いなんて無意味です。
そんなものを信じるのは賢明ではありませんよ。
ということで、今回はこの辺で。
最後までお読みいただきありがとうございました。